新派歌集を出版

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前田星月(まえだせいげつ)は、明治二十七年(一八九四)、弘前市本町に生まれた。四十四年、青森市で発行された短歌誌「東北」に、さらに大正二年、弘前で創刊された短歌誌「創作」に加わり、次いで「自由」の中心メンバーとして活躍した。なお、同年二月には県内初の新派個人歌集『花さかむ木』(同前No.七三八)を出版している。昭和十八年(一九四三)死去。享年四十九歳。また、伯爵津軽英麿(つがるふさまろ)と結婚した津軽照子(てるこ)(明治二〇-昭和四七 一八八七-一九七二 東京都)も、大正十三年に歌集『野の道』(同前No.七三九)を刊行した。