ねぷた

901 ~ 901 / 965ページ
国の「重要無形民俗文化財」として昭和五十五年一月に青森市の「ねぶた」とともに指定された。明治六年の禁令は以下のごとくであった。「従来七夕星祭ノ稔富多卜唱ヒ色紙ヲ以テ種々ノ偶像ヲ作為シ強壮ノ者多勢ニ荷担・・・全ク野蛮ノ余風賤シムヘキノ至ニ候」。廃止の通達後の運行の様相、灯籠の変遷、ネプタ喧嘩、七日のネプタ流しなど、把握すべき事柄があるが、音楽のみについて記す。笛の旋律はヴァリアントがあったが、現在は定型化されている。青森市、深浦町の笛の旋律と異なる独自性を主張している。行き、休み、戻りの三種がある。流すときに歌われた「ネプタも流れろ、豆の葉はトッツバレ」の復元が課題として残されている。音楽は行き(行進)の採譜を譜例3として挙げた。

図20 <譜例3>ねぷた囃子