災害年表(古代~近世)

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No 年月日表記 西暦 できごと 備考
1 天平宝字7年 763 陸奥国飢饉。五穀など実らず。(日本凶荒史考)
災害】: 飢饉
2 天平神護2年 766 陸奥国等飢饉。勅して負租を免じる。(古今凶饉誌)
災害】: 飢饉
3 天長7年 830 陸奥・出羽国疫病。死者多数。
災害】: 疫病
4 承和10年 843 陸奥国など飢饉。疫病流行。賑給を給う。
災害】: 飢饉
5 斉衡元年 854 陸奥国など飢荒する。
災害】: 飢饉
6 貞観11年五月(七月)二十六日(十三日) 869/5/26 陸奥国で大地震。陸奥国地大いに震い、海嘯哮吼して溺死者一〇〇〇余人。推定M八・六、青森県震度五~六。
災害】: 三陸津波
7 貞観15年 873 陸奥国飢饉。農民困窮し、餓死者数万人に達する。
災害】: 飢饉
8 元慶元年 877 天下大旱にして凶作。農民飢弊する。
災害】: 干ばつ
9 正元元年二月 1259/2 飢民に山野および河海自然物の捕獲・採取を許可する。
災害】: 飢饉
10 暦応3年 1340 伝承によると、津軽北西部十三湊周辺被害大。推定震源は渡島沖、推定M七・五。死者一〇万人といわれる。
災害】: 地震・津波
11 明徳3年 1392 四月より十一月にかけて陸奥国大旱(不作か)。
災害】: 干ばつ
12 応永9年 1402 三月より七月まで雨降らず草木枯れる。また、秋霖ありて民飢える。七歳以下の孤児を水に投げる。(大日本農史)
災害】: 飢饉
13 応仁2年四月(五月)(二日) 1468/4 陸奥国大風雨洪水にて、民飢える。
災害】: 洪水
14 文明5年 1473 陸奥国飢饉。
災害】: 飢饉
15 1474年~
1582年
1474~
1582
(室町時代後期から戦国時代)凶饉記録不明。
16 元亀2年一月(二月)二十一日(二十五日) 1571/1/21 岩木山より光物飛ぶ。(平山日記)
災害】: 噴火
17 天正11年 1583 大凶作。春夏の霖雨冷害による。
災害】: 飢饉
18 慶長2年一月(二月) 1597/1 岩木山噴火。岩木山崩れ、昼夜の区別なく土石雨のごとく降る。(津軽藩史)
災害】: 噴火
19 慶長5年一月八日 1600/1/8 岩木山の鳥の海火口爆裂。土石砂塵を飛ばし、白昼暗し。(岩木山神社史料)
災害】: 噴火
20 慶長5年六月(七月)十三日(二十三日) 1600/6/13 岩木山噴火。山の南側が焼き崩れ、津軽近傍地震強し。
災害】: 噴火
21 慶長9年一月八日 1604/1/8 岩木山西方の鳥海口破裂。湖水流失し、以後水なし。(百沢寺縁起)
災害】: 噴火
22 慶長10年二月(四月)二十二日(十日) 1605/2/22 岩木山より怪光飛ぶ。(封内事実秘苑)
災害】: 噴火
23 慶長16年 1611 陸羽その他諸国凶する。
災害】: 凶作
24 慶長16年十月(十二月)二十八日(二日) 1611/10/28 三陸沖地震。津波により南部・津軽で人馬三〇〇〇余溺死。推定M八・一、震度四~五。
災害】: 三陸津波
25 元和元年 1615 霖雨・冷夏。領内凶作にて餓死するもの多し。令して酒造を禁ずる。
災害】: 飢饉
26 元和2年 1616 餓死者多し。三月に二〇〇俵、七月に七〇〇俵の越後米を移入。四月幕府から拝領米一万石到着。
災害】: 飢饉
27 元和4年一月五日 1618/1/5 津軽に降灰。(津軽秘鑑)
災害】: 降灰
28 寛永4年六月 1627/6 津軽領内で稲虫大発生。在方で虫祭を行う。
災害】: 虫害
29 寛永4年九月五日 1627/9/5 弘前城天守閣、落雷で焼失。
災害】: 落雷
30 寛永7年九月十八日 1630/9/18 大光寺の三重塔焼失。
災害】: 落雷
31 寛永15年六月(七月)十四日(二十五日) 1638/6/14 有珠岳噴火し、降灰津軽その他に及ぶ。津軽地震強し。
災害】: 噴火
32 寛永17年六月(七月)十三日(三十一日)~
十六日
1640/6/13~
1640/6/16
北海道恵山岳噴火し降灰三日に及ぶ。十三日の大地震二〇回。(津軽震災資料)
災害】: 噴火
33 寛永17年 1640 春以来不照にて皆無作。死者多数。
災害】: 飢饉
34 寛永18年 1641 六月より八月まで霖雨・寒冷にて大凶作。死者多数。
災害】: 飢饉
35 寛永19年 1642 霖雨・早冷。気候不順のため凶作。五月、幕府からの拝領米が越後より弘前に到着。
災害】: 飢饉
36 正保2年 1645 領内知行高を幕府へ報告(文禄の四万五〇〇〇石のほか、増収分四万二〇〇〇石、村数二〇二村)。
災害】: 豊作
37 慶安2年八月十六日~
十七日
1649/8/16~
1649/8/17
領内大雨洪水。死者多数。
災害】: 洪水
38 承応2年十二月十八日 1653/12/18 津軽領内大地震。
災害】: 地震
39 明暦2年 1656 凶作により庶民難渋する。
災害】: 凶作
40 明暦3年 1657 十三湊大火。
災害】: 火災
41 寛文3年七月十六日 1663/7/16 北海道松前臼岳の噴火で、震動弘前に及ぶ。
災害】: 噴火
42 寛文6年 1666 大干ばつのため田畑とも不作。
災害】: 凶作
43 寛文7年 1667 米穀実らず飢饉。諸国で飢民多く、奥羽で顕著。
災害】: 飢饉
44 寛文8年六月~
七月
1668/6~
1668/7
寒冷冬のごとく、諸国飢饉。奥羽でとくに顕著。また、六月十六日、洪水で領内の田畑多く荒廃。
災害】: 飢饉
45 寛文10年六月(七月)三日(十九日) 1670/6/3 大雨・洪水により領内散々にて不作。
災害】: 洪水
46 寛文12年六月(七月)五日(二十八日) 1672/6/5 津軽地震強く、岩木山南方崩れる。(津軽藩日記)
災害】: 地震
47 延宝2年 1674 四月より六・七月に至り寒冷、諸国飢饉。津軽夏干ばつ、凶作。餓死者多数。
災害】: 凶作
48 延宝2年八月六日 1674/8/6 領内大風雨。屋敷・樹林に大被害。
災害】: 暴風雨
49 延宝5年 1677 六月十五日より東風雨天にて暑気薄く、七月三日朝、水霜降り手足凍え、七月二十二日・二十八日またまた水霜降り、稲実入らず青立ちで飢饉。
災害】: 飢饉
50 延宝8年八月二日 1680/8/2 弘前をはじめ領内で大雨・洪水による被害大。このため、米穀実らず凶作。
災害】: 洪水
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