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解題・説明
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寄木造。頭部は螺髪を表し、肉髻珠と白毫は水晶が入れられている。豊顔木眼で衲衣を偏袒右肩に着し、腰部に裙を纏い、衲衣の端は両脚前に垂れている。右手を前にあげ、左手は膝上にのせて来迎印を結んでいる。脚部は右足を上に結跏趺坐している。元は漆箔であったらしく、両耳の上部や左脇付近に残存箇所が見られる。少し撫で肩だが、胸腹の肉付もよく、しまりのある顔には力強さが見られる。貞享4年(1687)成立の『伊水温故』(県指定文化財)は、念仏寺の本尊を「阿弥陀ノ立像」としており、坐像である本像は、元禄7年(1694)・同9年の火災以降に当寺にもたらされたものと考えられる。
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