観菩提寺本堂
【指定区分】 | 国指定 |
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【種別】 | 建造物 |
【所在地】 | 島ヶ原 |
【指定年月日】 | 明治40年5月27日 |
解説
入母屋造の檜皮葺で外部は総朱塗、正面の三間向拝は明治16年(1883)に付加された。柱はすべて円柱で、腰には四方に濡縁をめぐらし、堂前面の各間に蔀格子を設けている。内部は前方一間通りを外陣、後方二間通りを内陣とし、内外陣ともに棹縁天井としている。また、堂中央に四本柱を組み、柱上部に天井長押をめぐらし、内部を高めて格天井にしている。中世後期の伽藍図とされる「観菩提寺古絵図」(市指定文化財)には、本堂・楼門のほか多数の堂宇が描かれていることから、伽藍の多くが天正伊賀の乱で被災したのに対し、本堂は被災を免れたと考えられる。