絹本著色興正菩薩像
【指定区分】 | 国指定 |
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【種別】 | 絵画 |
【所在地】 | 富永 |
【指定年月日】 | 明治45年2月8日 |
解説
大和国西大寺中興の祖叡尊の頂相である。叡尊は鎌倉期の高僧で、勅諡号を賜り、興正菩薩と称せられる。本図は、他に伝来する叡尊の肖像と共通し、眉間低平、頬骨が張り、鼻頭が突隆した精悍な面構えで、温顔のうちに威厳を具えた風貌を伝えている。図讃がなく、像前に律宗特有の法具である戒尺・三衣包み・柄香炉を載せる説相机を配置していることから、講説の席に奉懸したものと考えられる。左上に見える「興正菩薩」の文字は、後に書かれたものである。なお、軸箱に「興正菩薩影像 明兆筆 西大寺」とあり、元は西大寺の所有であったと考えられる。関連資料・関連ページ(別画面が開きます)
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