木造日光月光菩薩立像

【指定区分】 | 国指定 |
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【種別】 | 彫刻 |
【所在地】 | 湯屋谷 |
【指定年月日】 | 大正4年8月10日 |
解説
両像とも頭体主要部を一材から彫出し、肩や手首などで材を寄せている。頭部には宝髻を結い、天冠台を付けている。面部は豊顔木眼、白毫には水晶を入れている。条帛は左肩から懸かり、腰部以下に裙を付けている。天衣は両肩から懸かり、両肘から下に垂らしている。日光像は左手を曲げ、右手を伸ばして両手で日輪を持ち、月光像は右手を曲げ、左手を伸ばして月輪を持っている。当初の彩色や漆箔が剥落し、現在は素地が表れている。光背や台座は後世のものだが、像の表現には平安後期に流行した定朝様式が見られ、優しい顔立ち、平面的な衣文表現など平安後期の彫刻に共通する特徴を確認できる。