廃補陀落寺町石

廃補陀落寺町石


廃補陀落寺町石 画像
【指定区分】国指定
【種別】史跡
【所在地】西高倉
【指定年月日】昭和8年2月28日

解説

奈良街道から補陀落寺に向かう石標として、基石(写真)から十五丁石までが1丁ごとに配置されたようである。現在は11基が残存し、8基が国史跡に指定されている。いずれも自然石を用い、中央に梵字「アク」または「アン」を薬研彫し、その真下に丁数、丁数の両脇に願主と紀年銘が刻まれている。基石と四丁石に建長5年(1253)の銘があり、全国的に見ても古い資料である。礎石が残る補陀落寺跡では、蔵骨器や布目瓦が出土しており、町石と同じ鎌倉期の建立と考えられる。
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三国地誌