城之越遺跡
【指定区分】 | 国指定 |
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【種別】 | 名勝及史跡 |
【所在地】 | 比土 |
【指定年月日】 | 平成5年10月29日 |
解説
木津川上流域の丘陵付近の平地に広がる古墳時代前期を盛期とする遺跡である。平成3年(1991)度の発掘調査により、溝の法面に石貼りを施し、溝が合流する地点に立石や階段状遺構を配した大溝と3箇所の井泉が検出された。この大溝からは祭祀に使われた土器や木製品が多量に出土している。土器は、土師器の小型壺と高杯が大半を占め、壺の中には下部に孔を穿ったものが見られる。木製品には剣形や案といった祭儀用のものが含まれ、木製品のなかで一般的に多く出土する農耕具は見られない。このような出土遺物の内容から、大溝周辺では祭祀が執り行われ、その道具が大溝に廃棄されたものと考えられる。なお、大溝の石貼りや立石は、後の庭園につながる技術と造形美を示している。関連資料・関連ページ(別画面が開きます)
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