蓑虫庵

蓑虫庵
テーマ芭蕉と俳諧の世界
見どころ・解説 芭蕉の弟子である土芳の庵です。 貞享5年(1688)に創建され、創建直後に芭蕉が訪問しました。この時「みの虫の音を聞きにこよ草の庵」の句を贈ったことから、この庵を「蓑虫庵」と称するようになったといいます。以後、芭蕉が句会を行った場所としても知られ、伊賀における俳諧の中心地となりました。
 庵主である土芳は、ここで、芭蕉の死後、その偉業をまとめ、俳論書『三冊子』や、芭蕉発句集『蕉翁句集』などを執筆しました。
 芭蕉七十回忌を迎える宝暦年間(1751~1764)には、俳諧中興の機運が高まるなかで、芭蕉五庵(東麓庵、西麓庵、無名庵、瓢竹庵、蓑虫庵)の一つに数えられるようになりますが、このうち現存しているのは蓑虫庵のみです。江戸時代から荒廃してはそのたび、桐雨や猪来などのゆかりの俳人たちが再興し、代々芭蕉の遺品なども伝えられました。
所在地
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関連資料
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