丸の内大名小路

丸の内大名小路
テーマ明治6年の上野城
見どころ・解説 明治6年(1873)に旧上野城内の大名小路を撮影したものである。左手は藤堂藩の上級藩士の屋敷で、長屋門と塀が連続している。右手には扇之芝の空閑地が広がる。大名小路と扇之芝の間には馬場が存在し、大名小路から扇之芝へと馬場を突っ切るような小道があった。写真では、その馬場への侵入口が見当たらないことから、撮影は侵入口より西側、現在の県立上野高等学校前あたりから更に西側を撮影したものと思われ、松の木の奥に藩校崇広堂がわずかに見える。この画像の原板はコロジオン湿板写真ガラスネガで、東京大学史料編纂所の調査によってデジタル化された。明治6年頃に上野城内を撮影したガラスネガは10枚が残され、この写真を含む6枚が伊賀史談会から絵葉書として発行されたが、降雪を確認できるのはこの1枚のみである。
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丸の内大名小路 所在地
上野エリア 丸の内大名小路
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