解題・説明
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阿保に所在する大村神社は、『延喜式』に記載される式内社で、大村神(息速別命)を主祭神とする。宝殿は、天正伊賀の乱で焼失後、天正15年(1587)に再建されたもので、明治23年(1890)の現本殿建立まで本殿とされていた。一間社入母屋造檜皮葺の建物で、蟇股や組物には彩色が施されている。正保4年(1647)・元禄11年(1698)・安永8年(1779)銘の棟札とともに「大村神社宝殿 附棟札3枚」として国の重要文化財に指定されている。平成7年(1995)から同9年にかけて、彩色復元や檜皮葺替等の修理が行われた。
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