解題・説明
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白銅質。小さなひびが入ったが完好に近い。鈕のまわりには十二曜文をおく。内、外二つの銘帯がある。外銘帯には47字、内銘帯には23字の銘文をいれる。脱字が少なく、ほぼ意を通ずることができる。銘文は2号鏡とくらべて、まるみがある。 (外銘帯銘文) 絜清白而事君/惌沄驩之弇明/伋玄錫之流澤/忘疏遠而日忘/懐糜美之窮𠷸/外承驩之可説/思窔佻之靈京/願永思而毋絶 (内銘帯銘文)/内清質以昭明/光煇象夫日月/心忽揚而願忠/然壅塞而不泄 (外銘帯釈文) 清白を潔くして、君に事えしも、/驩を沄がれ、明を弇われるを惌む/玄錫の流澤を伋し、/疎遠にして、日に忘らるるを忘(恐)る。/糜美の窮𠷸を懐い、/承驩の説ぶべきを外にし、/窔佻なる靈京(景)を慕う。/願わくは永えに思いて絶ゆる毋らんことを。 (内銘帯釈文) 内は清質にして以て昭明なり。/光煇は夫の日月に象たり。/心は忽ち揚がりて忠を願う。/然れども壅塞して泄らず。
𠷸...正しくは口へんに豈
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