解題・説明
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今治市指定有形文化財(昭和六十一年四月二日指定) 江戸時代前期 1双 (右隻)一の谷合戦 伝土佐光起筆 164.4×322.5cm(左隻)屋島合戦 伝土佐光起筆 164.2×323.0cm 【解説】右隻に一の谷の戦いを、左隻に屋島の戦いを描く屏風である。右隻には鵯越の逆落とし、平敦盛の最期、左隻には那須与一の扇の的、源義経の弓流しなど、数々の名場面が描き込まれている。悲惨な戦闘の光景ではありながら、残虐な描写はほとんど見られない華麗な画面が展開される。 【土佐光起について】(とさみつおき)江戸前期の画家。元和三(1617)-元禄四(1691)年。承応三(1654)年、左近将監に任ぜられ、宮廷の絵所預となった。室町時代最末期に廃絶した土佐派を再興した。 参考文献:『日本美術史事典 石田尚豊ほか監修 平凡社 1987年』 【解説協力】今治市河野美術館:愛媛県今治市旭町1-4-8
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