古くは伊予の国府が置かれていた今治の歴史を語る上で、欠かせない代表的な資料「国府叢書」と今治の貴重な文化財を絵はがきにした「今治市文化財絵はがき」、新しく戦前の今治市立明徳図書館(現在の今治市立図書館開設時名称)が発行した今治市立明徳館報を公開しています。
戦前の今治市立明徳図書館が発行した館報は、新着図書の案内を超え、市民の教養を高める「総合的な文化啓発誌」でした。
誌面には単なる蔵書目録だけでなく、館長や知識人による読書指導、今治の歴史や文化を掘り下げる郷土研究などの論考が活発に寄稿され、地域の知的な交流プラットフォームとして機能していました。
しかし、1945年の今治大空襲により、図書館とともに戦前期の館報の多くが焼失してしまいました。そのため、わずかに現存する当時の館報は、戦前の今治における高い文化水準や市民の読書生活、地域の知的歩みを今に伝える、きわめて希少で学術的価値の高い歴史的資料となっています。
「国府叢書」 全65巻は、庄屋加藤家が代々残した今治藩政の数々の史料を基に編集(編纂)したもので、今治市屈指の郷土史資料集です。その編集は、加藤家の先祖で旧桜井村長の加藤徹太郎氏の父であり、最後の国分村庄屋であった友太郎氏によるものです。藩政の実態や村の生活が忠実に解説された、まさに今治藩政の百科事典ともいえる貴重史料です。 (「国府叢書」(巻1~23)の巻頭言を引用)
これら全65巻のデジタル化、および未翻刻となっていた24~65巻の翻刻を行いました。
本アーカイブでは原本の高精細画像および翻刻を閲覧することができます。また、テキスト化された綱文(こうぶん)から原本画像や翻刻の該当ページに辿ることができます。
本事業は図書館振興財団の平成26年度提案型助成事業として助成を受けて実施されました。
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