解題・説明
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今治市指定有形文化財(平成三年三月六日指定) 江戸時代中期 1双 伝狩野探雪筆 (左隻)179.6×378.4cm(右隻)179.6×378.4cm 【解説】金を基調とした画面の中に、美麗な衣装をまとった人々を配した、はなやかな印象の琴棋書画図である。〈琴棋書画〉とは、かつて中国において重んじられた知識人のたしなみを指す。背景の配置などに先行する狩野派の作品と共通する部分も多く、先人の作品を学び、技術を保持することを重視した狩野派の姿勢を見て取ることもできるだろう。 【狩野探雪について】(かのうたんせつ)江戸時代の画家。正徳四(1714)年没す(正徳三(1713)年説もあり)。名を守定。別号を孟隣斎。狩野探幽の次男。 参考文献:『大日本書畫名家大鑑 荒木矩編 第一書房 昭和50年』『書畫骨董人名大事典 常石英明著 金園社 昭和50年』 【解説協力】今治市河野美術館:愛媛県今治市旭町1-4-8
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