内容
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編者が三十余年来収集した全国の俳人の詠草を模刻した句集。略伝を注記する。桃青(「えふて寝む咲るなてしこ石のうへ はせを」)・其角(「餞別/白河の関に見回れいかのほり」)・西翁(「宇治にて/里人のわたり候歟はしの霜」)・知足(「橘の小嶋か先も青田かな」)・任口(「児桜落ても水のあはゝ哉」)・才麿(「題茶/松風や花のひかりを吹浮め」)・蕪村(「祖翁の句を襲て/古池の蛙老ゆく落葉哉」)・一茶(「角田堤/土手縁りに江戸をなかむる蛙かな」)等、古人をも含む。序跋者も伝記注記あり、編者得水は「上毛甘楽郡中沢産浦野氏西馬門人号潭堂後住于東都通新石町称信楽文次郎」とあり。
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