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内容
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浄土宗の叢伝書。「参州大樹寺開山勢誉愚底大和尚伝」(徳川家先祖松平親忠が帰依し、文明7年参州大樹寺を開山した愚底の伝)・「参州大樹寺中興登誉天室大和尚伝」(大樹寺住持で、永禄3年に神君を匿い奮闘した祖同の伝)・「武州増上寺中興観智国師伝」(神君が帰依した増上寺中興存応の伝)に「武州増上寺阿弥陀仏霊像記」(増上寺大殿の阿弥陀仏立像、所謂「黒本尊」の来由記。参州桑子の明眼寺より神君が得て持仏とした霊像で、夢告げにより刺客の襲撃を避ける)を付す。漢文体。巻末に増補記事「参州大樹寺登誉大和尚伝遺事」1丁あり。増上寺現住顕誉大僧正がかつて観智国師の門下随波上人より承けた行実を編者に伝え、上州大信寺の良信が記録、摂州法泉寺の珂然が校閲したもの。
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