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内容
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信濃国の伝説・奇談集。漢字かな交じり。項目は、上巻:諏訪湖・蜜蜂・塩井・狐の玉(図入り)・蛇足・鶴〈附鴇〉・告天子・蝦蟇・狐・鎌鼬・三足鶏・馬角(薄墨刷入りの図入り)・降毛・浮巌・鸚鵡石・いはな(図入り)・河童、下巻:駒嶽(薄墨刷入りの図入り)・疱瘡・あした(図入り)・守屋嶽・徳本翁・仙人床・鸂鷘・大蛇・三婦人・木乃伊・春山・小松氏墓、附録として王墓・検校墓・犬房丸墓の記事あり。頭注あり。著者中村元恒は高遠の儒医で、諸史書に徴して述べた話を、実子の堀内元鎧が詳細に録したもので、文政12年2月14日に23歳で没した元鎧の遺筺中にあった遺稿を父が上梓した。巻末に「堀内玄逸(元鎧)墓表」(文政12年2月、高遠教授中邨元恒撰)を付す。
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