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函番号(資料番号) 119-445
旧書名 早道節用守
旧書名ヨミ
旧書名(ローマ字)
数量 1
単位
書名 早道節用守
書名ヨミ ハヤミチセツヨウノマモリ
書名(ローマ字)
書名(欧文)
書名の備考 中巻の淡彩色刷絵題簽存。外題ふりがな「はやみちせつやうのまもり」。柱題「早道」。
版写
特殊装丁
書型
存欠 全3巻
原装・改装 改装
合冊
丁数 15
寸法 17.3/12.5
寸法(縦)
寸法(横)
材質
形態に関する注記
編著者 山東京伝作
編著者ヨミ サントウキョウデン
編著者(ローマ字)
成立 外題下部に「通油町/(蔦屋の商標)/つたや」とあり。巻頭「早道御守伝来」末に「山東京伝正ス」。一・六・十一丁表上部に蔦屋の商標。奥書「京伝作(刻印「宝山」)」。『黄表紙絵題簽集』によれば、天明9年、蔦屋版。国書総目録によれば、京伝自画。
成立西暦 1789
成立推定
刷り書写の態様
内容 吉原荻屋の遊女花荻には幸二郎という色男と悪二郎という悪い男の客があり、花荻は幸二郎に惚れていた。悪二郎は花荻を盗み出すために、役者の大谷徳二の持つ韋駄天の守(首に掛けると万里も行くことが出来る早道の守)を盗み出そうと、大谷の姿見煎餅の店へ忍び込む。が、徳二に声を掛けられ、慌てて台所に寝ていた下男損三の首に守を掛けると、損三は寝ているうちに天竺霊鷲山の赤栴檀の木に突き当たる。「なんだかむしやうにいゝにほひがする本町三丁めをとをるやうた」。現れた釈迦如来が守の徳を見せようと側にいた象の鼻に掛けると、象は駆け出し、唐土秦の始皇帝の表門に突き当たる。「此守リの中にはちさん金がは入ツていやせうなぜといつてみなはなにかけてきたから」。始皇帝は臣下の内、日本の詞に通じたテレメンテイコに、日本の美女を抱えてくるよう命じ、守を掛けさせると駆け出し、江戸尾張丁辺で鈴木の鰻の匂いに気を悪くするが、浅草の山門で漸く止まる。石丁の長崎屋に旅宿を求め、吉原荻屋の花荻が美女と聞き、逢う。「…おゝく金ぎんをまきけれはこうのいけとはうらはらにて大にもてるしかし唐人だからとこの内はしつこからふと思ひの外日ほん人よりはよつほときれいなものたといふさたなり」。花荻は身請けされ、唐土に連れて行かれて始皇帝に寵愛される。ある日、花荻は阿房宮で始皇帝よりさされた盃のあいを外の美女に頼んだが断られ、吉原の朋輩にほてるに頼もうとテレメンテイコに盃を渡して日本に遣るが、帰りに悪二郎に守を奪われる。悪二郎は阿房宮まで走り、花荻に猿轡をはめ、棒縛りにして盗み出すところを唐人に捕まるが、花荻の首に守が残ったので一人で日本へ走り、幸二郎と再会する。幸二郎は守のおかげで早飛脚屋を始めて繁昌し、二人は夫婦となる。「きのふおらんだへふくりんたうをかいにやりましたがちんせんが廿四文さこれからみればやなきはしからほりへ百はたかいものだ」。巻頭に「早道御守伝来」として韋駄天―蜚廉―載宗―駒谷三郎平―大谷徳次と伝わる伝系あり、大谷徳次の下に「先年中村座にて将門冠初雪といふ名題狂言の時桜田左交より此守を授る」との注記あり。初世桜田治助(左交)作「将門冠初雪」は安永6年興行。
内容(カナ)
内容(ローマ字)
旧蔵印識語 印記「矢嶋文庫」(矢嶋松軒)。識語「茂木氏」。
備考 料紙漉返風。総裏打本(裏打紙に日用品類の帳面の反古を使用、『福徳入紋三津引』(119-420)と一連のもの)。七丁表、鰻屋の看板灯籠あり、「〈江戸前〉大蒲焼〈すゝ木〉/〈江戸前〉大かばやき〈付めし〉」、入り口障子に「〔す〕ゝ木/付めしあり」。十一丁表、「てれめんていこはさきたつて日ほんへ行しとき道にてせにをおとしたるにこりてこんとは両口のふくろをこしらへてその中へ銭を入こしにはさんではしる是にてしこくりかたよきゆへ今にこれをはや道となつけ日ほん人ももちゆる事になりぬ」。
保存状況種別
保存状況程度
所蔵機関 西尾市岩瀬文庫
資料種別 文学 国文
大分類 和書
和分類 文学 国文 小説 近世小説 黄表紙
漢分類
筆跡サンプル画像・全文テキスト
製作者等
製作者等読み
製作者等(ローマ字)
縮尺
言語 日本語
ISBN
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主題
主題(カナ)
主題(ローマ字)
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関連する人物・団体(ローマ字)
内容年
内容年終
原本の所在・史料群 西尾市岩瀬文庫
資料番号
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自治体史掲載
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翻訳元の言語
権利関係・利用条件
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