内容
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若狭国の地誌。漢文体(返り点入り)。巻1:建置沿革、国域(並びに官道、間道、陸路、海路〉、形勝、風俗、治藩、関防(並びに舘舎、社倉)、祥異、田賦貢輸、巻2:遠敷郡(郷名、村里、山川、置駅、橋梁、土産、神廟、墳墓)、巻3:同(墳墓、仏寺、古蹟)、巻4:同(古蹟、人物、文苑)、巻5:大飯郡(同)、巻6:三方郡(同)、巻7:国造、国守、守護、国主。自序によれば、「若狭国誌」は「先君忠直公」(若狭小浜藩三代酒井忠直、天和2年没)が儒臣に命じて編纂させたが成らず、延享2年に編者が「我藩侯」(八代酒井忠用)に従い江戸より国許に下った際に編纂を命じられ、領内を巡歴し、郷吏村長や耆老に尋ね、先儒の遺稿や諸史百家の書を参照して成ったもの。全体に伴信友による詳細な増補朱書書入のある本の写し。
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