内容
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南部藩領、陸奥国北郡(下北半島全域)の絵地図。図の上が東。海防施策のために作成されたもので、海岸の地形や海岸沿いの山を精密に描く。水色(水)・朱(道)・緑(山)・黄(主な村名)・代赭色(海岸)等による丁寧な彩色入り。村名を楕円枠内に記し、村間の里程、村の戸口軒数(朱書)の外に、主な海岸には陸より三十間目・一丁目・五丁目・十丁目・二十丁目・三十丁目の水深を注記し、朱の○で大砲、朱の□で陣屋、朱の■で遠見番所、朱の▲で狼煙台の所在を示す。余白には、主な村の舟掛りの状況、野辺地村・田名部村・大畑村等にある各陣屋の軍備概要、各村に配置された大砲の種類と門数の一覧、遠見番所見張番所の所在一覧、「御城下」(盛岡)より主な村への里程等が記される。
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