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函番号(資料番号) 147-68
旧書名 開巻得宝編
旧書名ヨミ
旧書名(ローマ字)
数量 1
単位
書名 開巻得宝編
書名ヨミ カイカントクホウヘン
書名(ローマ字)
書名(欧文)
書名の備考 書名は原表紙左肩書外題による。目録題・内題同。
版写
特殊装丁
書型
存欠
原装・改装 原装
合冊
丁数 71
寸法 23.3/16.3
寸法(縦)
寸法(横)
材質
形態に関する注記
編著者 渋江定所(道陸)
編著者ヨミ シブエテイショ
編著者(ローマ字)
成立 内題下部に小字注記「丁巳(寛政9年)之仲秋創業」。巻首「定所主人漫録」。序跋なし。最終条に同筆の朱書増補書入あり、「今茲天保六年夏五廿八…」とあり。巻末に別筆の識語「以上渋江定所翁年来筆記せられし有用之方法也定所翁は籀斎道純子の父なり道純文化乙丑(2年)の産にして予より二歳の兄たり故に予十二歳より友とし善くして常に兄事す子も亦予を弟の如く愛顧せらる今や其人既に歿し其書皆散逸す予か臧に帰する者亦少からす今此書に臨て覚へす潸然たり噫/明治丁丑(10年)第七月三日 七十一翁枳園」(森立之)。
成立西暦
成立推定 近世後期写
刷り書写の態様 自筆稿本。
内容 生活上の種々の便利な方法を集めた書。漢字かな交じり。内容見出し、麩にべ製法、カステイラ製法、象牙を磨く法、北人作雪餅法、油をぬく奇方、醴を造る法、金銀のさびを落す法、朱肉を取る法、朱肉を製する法、朱墨を造る法、米櫃へ虫を生ぜざる法、水の鉄気を去る法、蜆を煮る法、玉子ふわ++の歌、鉄鍼身に刺したるをとる法、旅中足痛ざる法、虱ひもの法、水中火をとほす法、水上物をかく法、即功紙方、房中の術長命丸方、梅か香の法、早いりこの法、蚫を貝ともに切る法、鶏卵を殻ともに截法、鰹節小口切の法、梅干を核ともに截法、味噌を製する法、葛饅頭の法、万年酢の法、梅酒の法、鶏卵飯の法、醴を造る法、飴を造る法、煎餅の法、海苔蒲焼、早紙燭、唐人伝桐油の法、乾茄子の法、柿渋をとる法、柚餅子の法、大柑醤の法、糯粳ともに陣米にする法、粳米を乾飯にする法、糯米粉を水飛する法、赤小豆を水飛する法、味噌大豆を煮る法、白味噌の製法、五斗味噌の製法、ぬかみそを製する法、乾大根をする法、雪水を貯ふ法、紀州漬の法、紫蘇子を漬る法、諸物に字を書く法、息合の法、索麺の油を取る法、あらめを煮る法、赤小豆を煮る法、かずの子を浸す法、しぶせんの法、煉乳の方、鉄炮の玉薬の方、廿日味噌の法、花火薬の方、ドウサの方、鉢皿の類草花を活る法、うら打紙の類をはなす法、鍮石金銀滅金等垢をとる法、牽牛花を何時にても自由に開する法、角を糊の如くにして細工に用る法、象牙鹿角等を珊瑚の如くにする法、灰吹われざる心得、磁器に穴をあくる法、青竹を白くする法、鉄にさび色を付る法、滅金をする法、早滅金の法、けし滅金の法、けし象眼の法、葛の粉にてドウサを製する法、模様紙子の法、硝子絹の法、チヤンの方、網に引チヤンの方、木にぬるチヤンの方、鉄にぬるチヤンの方、絹布に文字を書て墨散ざる法、塩水を作る法、蕎麦粉ねこになりたるをなほす法、新蕎麦のにほひをつくる法、鰌魚やわらかに煮る法、とろゝ汁を熱くする法、鳥の脂をとる法、胡椒を粉にする法、衣類等諸物に汚たるを落す法、紅絹に油の付たるを落す方、紅絹に魚鳥の脂付たるを落す法、八丈絹を洗ふ法、衣類紋所白くする法、針をさびさせぬ法、蛞蝓を生ぜしむる法、歯ぬき薬の方、灯油へらざる方、紙にてたゝみのへり拵様、水に入て文字をあらはす法、磨鏡薬の方、鉄鍔色付の法、金の色付の法、膏薬かぶれを治する法、早にべの方、即座醴を造る法、梅乾の法、瓜さゝげの類青漬の法、常盤味噌の法、歯みがき薬、絹布の穢汚を去る法、砂糖漬を製する法、津軽塗法、光沢布製法、羊羹製法、味噌飯の法、薩摩芋粉の製、柿を蒸法、朱肉を製する法、一切の金物をつぐ法、油紙秘法、鉄鍋かな気をさる法、鉄鍔のさび落す法、絹木綿麻しみ物を落す法、雪踏の皮めくれざる法、醤油の味製法、下駄あしだの歯かけざる法、花火薬の方、薬罐銅壺いかけ、はやつぎの法、早染の法、薬酒方、砂糖煎法、ドウサの法、花火薬の方、障子の紙つき合やう、蜜陀の油、桐油、蜘蛛のすをさくる法、味噌の味損したるをなをす、疣を治する法、桐油漆の方、唐木色にする色付の法、山椒餅、白雪糕、琥珀鶏卵、煉珊瑚珠、梅の砂糖漬、桐油に代る法、桂味噌、当座納豆の法、乾松蕈を漬、寒中赤豆を製する法、鼠の人に付たるを去る法、墨形餅、かせいた、わさゝ酒、荷葉飯にて甘酒を作る法、金山寺味噌、略法外郎餅、常盤味噌、勢州まちかね味噌、糠味噌、鶏卵酒、茄子久しく貯る法、梅漬、茄子甘漬、たゝき土、木に文字を書、衣服のきは付をはつす、墨流し写し染、銅道具をみかく法、塗物類紙類の垢をおとす法、革のよごれを洗ふ、革のこはばりたるを直す、印肉墨、早石摺、箱類色付、瀬戸物焼継、蜜陀僧油、合羽にひく油、こて療治、塩鳥塩魚のしほ出しやう、酒中花、ひしほ、茄子瓜さゝけ類青漬、松茸を漬る法、竹筍を漬る法、楽焼薬方并竈図、花火薬の方、亀齢酒の方、獣皮の脂を去る法、鶏卵殻に書画する法、灰汁方、はや石すりの法、線香花火の法、正面摺を摺る法、有明炭団を作る法、渋せんの法、琴糸をねる法、墨本をうつす法、昆布を貯る法、鏡を磨法、衣類に烟草のやにの着たるを去る法、蓮実を種る法、居風呂の鉄炮いたまぬ様にする法、書画を写しとるネンシを製する法、もみ紙を製する法、紺屋糊を造る法、蝋にて物を書て染る法、油紙に物かく法、玉石竹木に物を書て深く入る法、鰒魚を殻ともに切る法、にべ、くすね、羊皮代紙、鼹鼠、刃物并諸の鉄物ぬくひの法、真鍮銅みかき法、鉄銅真鍮等のさびを落す法、竹の細工を自由にする法、油紙こしらへやう、瀬戸物焼つぎの法、紙を器の様に拵て吸物の類を火にかけて温る法、六角の形をとる法、うづまきの形をとる法、角の欠たる紙を截て四角にする法、トメの形をとる法、新製蚊遣香の方、途中にて渇を治する方、縦横筋違中端ともに合て三十四にならぶる法、油紙に墨にて書画かく法、朱肉を製する法、黒肉製法、碁石を盤上にならへ筋を違へすしてとる法、はこべしほ、かきもち、刀の研、きうりさゝけ類を貯る法、何木にても桑色に染る法、菊花を漬る法、醴を造る法、錫の器をみかく法、漆器に蓴菜入へからす、石のわれたるをつぐ法、象牙を煮る法、象牙の黒赤なるを色をよくす、鹿角をきる法、硃墨、胡粉を和する法、朝鮮筆おろしやう、誤字をとる法、書物絵などに油付たるをおとし様、小字を大字にする法、石灰、焼ふのり、合羽、桐油合羽ほしやう、桐油合羽のねばりをとる法、古き桐油の布合羽の油とりやう、紙子こしらへやう、雨障子、正平染、紺屋糊、樟腦焼返す法、糠の油とり様、水中に入て石の如くなる、紙を洗はずし〔て〕垢落る法、鍮石白銅唐金、丸薬に用る蜜、赤飯、黄飯、粳餅、紙の早つぎの法、竹を輪ちがひに切やう、卦の割やう、大字小字共に自由に写し取る法、畳に墨の付たるおとしやう、墨流しのしやう、桐油うるしの法、糊に虫を生せさる法、眼鏡の垢つきくもりたるを去る法、茶碗に書画焼付る法、金物を銀色にする法、竹花生胴じめ入れやう、梅干製法。
内容(カナ)
内容(ローマ字)
旧蔵印識語 印記「弘前医官渋江氏蔵書記」(朱長方印、渋江抽斎)・「森氏」(朱方印、森立之)。
備考 原装共紙表紙に覆表紙を付す。前表紙1丁・目録4丁・遊紙1丁・本文65丁・遊紙1丁・後表紙1丁(覆表紙見返に貼付)。○著者渋江定所は医者。渋江抽斎の父。名允成。字子礼。号定所・容安室・柳南翁。幼名専之助。通称玄庵のち道陸(四世)。江戸根津の旅籠屋茗荷屋稲垣清蔵の嫡男。15歳の安永7年3月、弘前藩医渋江本皓の養子となる。儒を柴野栗山に、医を依田松純に学ぶ。弘前藩九代津軽寧親に侍医として近侍する。文政5年8月致仕。天保8年10月26日没74歳。墓所谷中感応寺。著書『医事難問附治験一条』(写:京大富士川)・『定所雑録』(写:無窮神習(全14巻のうち巻1・3欠11冊))・『定所詩集』(伝本不明)・『容安室文稿』(伝本不明)。本書の成った寛政9年に34歳。○伝本は外に、写:国会(「開巻得宝」、榊原芳埜旧蔵)。岩瀬本は国書総目録に未収録。○内容の一部、「蜆を煮る法/数升の蜆に糯米四五粒入れて煮れは肉こと++く貝をはなるゝ也」「玉子ふわ++の歌/玉七つ貝杓子にてだし二つ酒と醤油は一つつゝなり」「うら打紙の類をはなす法/米櫃の中に入つきたる米にて埋み置一夜経てよし」「角を糊の如くにして細工に用る法/何獣の角にても鮫にておろしなり共鉄槌にて打砕成共して鍋に入水を見合に入蛞蝓を数十条入能々煮へし若水乾は湯を入れ足すへし如此すれば糊の如くとける也冷るに随ひて堅くなる急にかたむるに甘草の煎汁に浸してよし」「鰌魚やわらかに煮る法/どぢやうを酒にて殺し其酒共に鰌魚を米泔水(しろみづ)にて煮て外の牛蒡等を入るべし味噌はかたくすり置てあとより入べし」「味噌飯の法/何も入ざるから釜の内へ味噌少々入て焦つかせ杓子のうらにてよく++釜の底へこすり附水少しつゝ入それより米を入水加減はよき程にする也色は茶飯の如くに成て風味よろしきなり」「蜘蛛のすをさくる法/茄子の蔕を煎じ其汁をぬり付をく也」「わさゝ酒/鶏卵〈二〉砂糖〈中かさに一ツ〉古酒〈中かさに二ツ〉水〈同上〉道明寺〈中かさに一ツ〉右合せよく煎しる也」。○筆蹟サンプル画像へのリンクあり。
保存状況種別
保存状況程度
所蔵機関 西尾市岩瀬文庫
資料種別 総記 随叢
大分類 和書
和分類 総記 随叢 雑考
漢分類
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内容年
内容年終
原本の所在・史料群 西尾市岩瀬文庫
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