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函番号(資料番号) 160-31
旧書名 無人島談話
数量 1
単位
書名 無人島談話
書名ヨミ ムジントウダンワ
書名の備考 原題簽左肩に纔かに存「(破損)人島(破損)」。書名は目次題・内題による。
版写
書型
存欠 2巻附録1巻
原装・改装 原装
丁数 85
寸法 26.1/18.7
編著者 曽槃
編著者ヨミ ソハン
成立 巻首「薩摩侍医 曽槃識」。寛政9年11月、薩摩侍医曽槃士孜自跋(下巻末にあり)。附録末に書写識語「寛政十年戊午十月自秋月氏借写之」。
成立西暦 1798
内容 無人島(鳥島か)への漂流記。薩摩藩領民の漂流民の談話を鹿児島藩医の曽槃が聞取り、詳細に記録した書。漢字かな交じり。上巻は事件の顛末を記した「放洋始終」。薩摩諸県郡志布志浦の運送船住吉丸は、船頭栄右衛門、楫取1人、水手3人の乗組で、寛政元年10月25日、同浦を出版、11月2日に備中玉島に至り綿花を荷積み、帰帆の途中、12月28日日向灘で難船漂流、翌年正月28、9日頃、一つの無人島に至る。島には先に漂流民12人(土佐の者1人と大坂船の者11人)が住んでいた。苦労の末、皆で力を合わせて3年がかりで船を建造し、食料と水を積んで西北に向けて出船、5日後に青か島に至る。島民の話で寛政9年6月13日と知る。通船がないため、「かの百木(ヨセキ)の船」に乗り、7月8日八丈島大賀郷八重根の港に至る。9月5日官船に乗り出帆、22日江戸鉄炮洲港に着く。藩主よりの世話を受け、曽槃は彼らに会いこの記を作る。11月3日帰国の途に就く。下巻は無人島の状況について、「地形」(末に島の「全図」と「北面」「南面」図あり)、「方位」、「気候」、「物産」(精密な図あり、「志良夫(シラフ=アホウドリ)」図を含む)、「洞穴」、「服飾」(図あり)、「食料」、「器材」(図あり)、「僉名」(漂流民の名簿)に部類して記述する。「附録」は同島への土佐と大坂船の漂流民に取材した「土州船漂落紀聞」と「大坂船漂落紀聞」、及び元文年間に同島に漂流した2件の記録である「遠州船漂落紀事」と「江戸船漂落紀事」を収める。
備考 水色表紙、藍色格子刷毛目。半丁10行、注双行。
所蔵機関 西尾市岩瀬文庫
資料種別 地理 辺防漂着
大分類 和書
和分類 地理 辺防漂着 漂着
言語 日本語
原本の所在・史料群 西尾市岩瀬文庫
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