17シーズン目
慶応5回目の関西遠征慶応は1908年(明治41年)2月にKRACとの第1回定期戦以来、5回目となる関西遠征を実施した。いずれもいまでは考えられない強行日程で、そのタフネスぶりに驚かされる。KRACに5−15で敗れたが、再起なった三高との定期戦にも勝って、創部以来の国内チームとの無敗記録は維持している。しかし同大には8−5という大接戦であった。
T5(1916).1.8 | ●慶応義塾 | 5−15 | ○KRAC |
G:神戸東遊園地 | R:レセリストステン | 第8回定期戦 | |
T5(1916).1.10 | ○慶応義塾 | 8−5 | ●同大 |
G:同大 | R:堀井 | 第4回定期戦 | |
T5(1916).1.11 | ○慶応義塾 | 10−0 | ●三高 |
G:三高 | R:国光郁文 | 第3回定期戦 | |
T5(1916).1.12 | ○慶応義塾 | 30−0 | ●神陵クラブ |
G:京都神楽園 | R:杉本貞一 |
京都一商(現西京高)、京都三中(現山城高)にラグビー部創部
京都一中の創部に刺激され、京都一商、京都三中に陸続とラグビー部が誕生した。まだ関東には慶応義塾しかラグビー部[慶応では蹴球部と称した]がなかった時代である。三高、同大に神陵クラブ、京都クラブなどのOBチームに加えて一中、一商、三中の創部で、京都がラグビーの中心となった。
その他の主要試合
〈関東〉 | |||
T5(1916).1.29 | ●慶応義塾 | 5−6 | ○YCAC |
G:横浜根岸 | R:ドックル | 第23回対戦 | |
〈関西〉 | |||
T4(1915).11.13 | ●三高 | 0−30 | ○同大 |
G:同大 | R:不明 | 第4回定期戦 | |
T4(1915).12.4 | ●同大 | 6−7 | ○KRAC |
G:神戸東遊園地 | R:スペンス | 第8回定期戦 | |
T5(1916).1.29 | ●三高 | 0−5 | ○KRAC |
G:神戸東遊園地 | R:スペンス | 第6回定期戦 | |
T5(1916).2.5 | ○同大 | 14−0 | ●KRAC |
G:同大 | R:スペンス | 第9回定期戦 | |
T5(1916).2.19 | ●三高 | 0−19 | ○同大 |
G:三高 | R:堀井 | 第5回定期戦1) |
1) 得点は『同大ラグビー史』による。『関西協会史』P224には三高0−21同大とある。