昭和37年(1962)3月4日 第2回日本協会招待NHK杯

新聞記事 機関誌
秩父宮ラグビー場
同大 17-6 近鉄
同大FWの健闘で近鉄を下す
昭和36年(1961)度 第2回NHK杯
1962年3月4日 G:秩父宮ラグビー場 R:池田正徳 KO
同大176近畿日本鉄道
1宮地 克実(③四条畷高)601舟木 一夫(天理高)
C2中得 四郎(④桃山学院)1162蓬田 和志(天理高)
3住友 基之(①桃山学院)3畠山  忠(秋田工)
4岡田 正保(②朱雀高)1T04中山  久(成蹊大)
5浅草 春乙(④洛北高)0G05辻井 清倫(洛北高)
6青山 信吉(④洛北高)1PG06森岡  正(布施工)
7石塚 広治(②朱雀高)0DG07前田 恭平(同大)
8高倉 孝次(③同志社高)8武田  明(尼崎高)
9今村 健三(①同志社高)2T1C9福田  廣(日大)
10居島 信二(②洛北高)1G010松本 信一(布施工)
11坂田 好弘(①洛北高)1PG111神庭 正生(天理高)
12出口 繁夫(④淀川工)0DG012田中 伸治(徳島城東高)
13橋本 武志(①洛北高)13山田 満久(西京高)
14斎藤  晃(③同志社高)91314芦田 善美(天理高)
15政田 和雄(③嵯峨野高)15森田 重雄(天理高)

 第2回NHK杯は(早慶明を下してシーズン全勝を果たした)同大が、社会人大会決勝で6−5と八幡を破った近鉄に快勝した。FWが強くないと社会人には勝てないが、同大は史上最強といえるFWが頑張り、ひたむきな戦いぶりで近鉄を寄り切った。前半、均衡を破ったのは同大だった。30分、ゴール前で得たPKからFL青山が飛び込んでトライ、終了間際にSH今村がPGを決めて6−0とリードを奪った。後半早々3分にビッグプレーが飛び出す。近鉄のキックを受けた青山がカウンターアタックしてパント、WTB坂田が取って30メートル走りきりトライ、今村のゴールも決まって11−0とゲームの主導権を支配した。近鉄も6分にPG、11分にはSO松本のトライで11−6と迫ったが、反撃もここまで。29分には再び坂田がトライ、39分に今村がPGを加え、17−6で近鉄を振りきった。殊勲の坂田好弘は同大の1年生、鮮烈なデビューを飾った。