昭和52年(1977)1月15日 第14回日本選手権試合

国立競技場

新日鉄釜石 27-12 早大

ワセダ玉砕 新日鉄釜石悲願のV1

昭和51年(1976)度 第14回日本選手権試合
1977年1月15日 G:国立競技場 R:町井徹郎 KO 14:30
新日鉄釜石 27 12 早大
1 佐々木 崇(北見北斗高) 14 3 1 片岡 康幸(④日比谷高)
C2 和田  透(函館北高) 13 9 2 橋本 裕幸(②早実高)
3 洞口 孝治(釜石工) 3 篠森 健治(④天理高)
4 畠山  剛(秋田西中) 2 T 0 4 橋本 裕一(④新宿高)
5 瀬川  清(釜石工) 0 G 0 5 吉田 達也(④大里高)
6 八重樫 泰治(函館西高) 2 PG 1 6 伊藤  隆(③石巻高)
7 佐野 正文(秋田工) 0 DG 0 C7 豊山 京一(④福岡高)
8 宮本 政志(宮古商) 8 畠本 茂也(②大分舞鶴高)
9 南村 明美(北見北斗高) 2 T 1 9 松本 純也(③日川高)
10 松尾 雄治(明大) 1 G 1 10 星野 繁一(④西京商)
11 細川 直文(秋田工) 1 PG 1 11 広野 真一(②東淀川高)
12 干場 日朗志(釜石北高) 0 DG 0 12 神村 哲生(④大里高)
13 森  重隆(明大) 13 南川 洋一郎(④福岡高)
14 横山  悟(函館北高) 20 11 14 岡本  満(③早大学院)
15 谷藤 尚文(函館西高) 15 渡部 隆巳(④早大学院)

 新聞の見出しにあるとおり、この試合が王者釜石誕生の前触れだった。早大は思いきってぶつかったが、社会人を制した釜石の底力は本物だった。洞口、畠山、瀬川を中心とするFWが猛突進を見せて早大FWにプレッシャーをかけ、じりじりと圧迫する。潤沢なボールを松尾がパントを有効に使い、チャンスと見れば森、谷藤を走らせる。あの釜石ラグビーがグラウンドいっぱいに展開した。釜石松尾の2PG、早大岡本のPGで6−3から33分、釜石ラインアウトから松尾のハイパントで、早大渡部をつぶしたラックから森が右スミにトライ。36分、釜石宮本が突進、南村が右スミにトライ。釜石14−3早大で前半終了。後半釜石松尾、早大岡本がPGを加えた22分、釜石はラックから右に展開、松尾、森、横山、松尾、佐野とつないでトライ、松尾ゴール成功。28分釜石ラックから森がトライ。38分早大PKから岡本が右隅に飛び込みゴールも決め一矢を報いた。