昭和55年(1980)1月15日 第17回日本選手権試合

国立競技場

新日鉄釜石 32-6 明大

釜石、明大の挑戦を跳ね返しV2

昭和54年(1979)度 第17回日本選手権試合
1980年1月15日 G:国立競技場 R:野々村博 KO 14:30
新日鉄釜石 32 6 明大
1 石山 次郎(能代工) 24 0 1 梨本 清隆(②新潟商)
2 和田  透(函館北高) 8 6 2 藤田  剛(①大工大高)
3 洞口 孝治(釜石工) C3 木村 和彦(④石巻工)
4 千田 美智仁(黒沢尻工) 5 T 0 4 仲村 綱城(③函館有斗高)
5 瀬川  清(釜石工) 2 G 0 5 河瀬 秦治(②大工大高)
6 高橋 博行(秋田高専) 0 PG 0 6 岸  直彦(①久我山高)
7 佐野 正文(秋田工) 0 DG 0 7 遠藤 敬治(③松山西高)
8 小林 一郎(釜石北高) 8 瀬下 和夫(③秋田工)
9 坂下 功正(宮古工) 2 T 1 9 窪田  穣(②目黒高)
10 松尾 雄治(明大) 0 G 1 10 砂村 光信(③久我山高)
11 細川 直文(秋田工) 0 PG 0 11 坂本 龍二(②日田高)
12 金野 年明(一関工) 0 DG 0 12 渡辺 和男(④目黒高)
C13 森  重隆(明大) 13 金谷 福身(④高鍋高)
14 宮本 政志(宮古商) 15 5 14 斎藤 信秦(③筑紫高)
15 谷藤 尚之(函館西高) 15 橋爪 利明(③大工大高)

 釜石の優勢は揺るがないが、明大がどこまで食い下がるか、国立競技場は5万を超える観衆で埋まった。しかし期待に反して試合は釜石の一方的な展開になってしまった。キックオフからのモールで明大SO砂村のキックを釜石No8小林がチャージ、HO和田が飛び込んで観客もアッと驚くノーホイッスルトライ。5分にはラインアウトからFB谷藤がキックしたボールがすっぽりと小林の手に入りトライ。北島監督は「この2つのトライで勝負が決まった」(朝日)と述懐したが、力が上の釜石に勢いづかせてはたまらない。釜石は森、松尾の明大OBが後輩を翻弄するプレーを見せてリードし、16分インターセプトした金野からパスを受けた森が60メートル独走、20分にはサイドを抜いたSH坂下からWTB宮本、34分には谷藤と立て続けにトライを奪い24−0と前半で勝負を決めた。後半も釜石が細川、森とトライを重ねたが、明大も終了間際に橋爪がトライをあげて一矢報いた。