平成22年(2010)2月28日 第47回日本選手権大会決勝

秩父宮ラグビー場

三洋電機ワイルドナイツ 22-17 トヨタ自動車ヴェルブリッツ●

最後に笑う三洋電機トヨタを下して3連覇

平成21年(2009)度 第47回日本選手権試合
2010年2月28日 G:秩父宮ラグビー場 R:相田真治 KO 14:00
三洋電機ワイルドナイツ 22 17 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
1 木川 隼吾(大東大) 0 12 1 谷地村 政幸(拓大)
2 山本  貢(関東学大) 22 5 2 上野 隆太(明大)
3 相馬 朋和(帝京大) 3 熊谷  隆(東海大)
4 ジャスティン・アイブス(タイエリ高) 0 T 2 4 北川 俊澄(関東学大)
5 ダニエル・ヒーナン(サザンQ.L.大) 0 G 1 5 中山 義孝(同大)
6 劉  永男(檀国大) 0 PG 0 6 ヘイデン・ポップグッド(シャリー高)
7 若松 大志(関東学大) 0 DG 0 7 草下  怜(関東学大)
8 ホラニ龍コリニアシ(埼玉工大) 8 菊谷  崇(大体大)
9 田中 史朗(京産大) 3 T 1 C9 麻田 一平(法大)
10 トニー・ブラウン(オタゴ大) 2 G 0 10 オレニ・アイイ(オタフフ高)
11 三宅  敬(関東学大) 1 PG 0 11 久住 辰也(大体大)
12 入江 順和(関東学大) 0 DG 0 12 難波 英樹(帝京大)
C13 霜村 誠一(関東学大) 13 山内 貴之(東海大)
14 北川 智規(関東学大) 11 18 14 水野 弘貴(関東学大)
15 田邊  淳(クライストチャーチ教育大) 15 スティーブン・イエーツ(クライストチャーチ高)
交代【三】川俣直樹(明大)①、堀江翔太(帝京大)②、シオネ・バツベイ(拓大)④、飯島陽一(大東大)⑥、三木亮平(龍谷大)⑩、吉田尚史(専大)⑪、高安厚史(関東学大)⑨ 【ト】遠藤幸佑(法大)⑭、谷口智昭(立命大)⑦、和田耕二(法大)⑨、山本正人(栄徳高)①
シンビン=ホップグッド(ト)

 トヨタ自動車が準決勝でトップリーグチャンピオンの東芝ブレイブルーパスを、23−10で退け決勝に駒を進めた。トヨタは三洋に見事な戦いを挑んだ。前半9分にモールを押し込んでトライ、18分にSOアイイが抜いてFLホップグッドがトライ、12−0とリードして折り返し、後半も20分まで三洋に得点を許さない。私は勢いに乗ったトヨタが勝つと見た。大体メンバーを見ても優勝候補の一角に位置していなければおかしいチームなのだ。1PGを返されたあと、ホップグッドが反則の繰り返しでシンビン[10分間の一時的退場]になり、14人になった隙を三洋に突かれ、22分にHO堀江に飛び込まれ8−12と迫られて流れが変わった。勝負を決めたプレーは26分に生まれた。三洋はSOトニー・ブラウンが敵陣でボールを奪い、ヒーナンから北川でトライ、12−15と逆転した。ここというときに働くブラウンや北川は真のエースといえる。トヨタにはここから跳ね返す力が残っていなかった。