昭和47年(1972)1月5日 昭和46年(1971)度 第8回大学選手権決勝

秩父宮ラグビー場

早大 18-3 法大

早大、ラグビー大学日本一に 法大下し2年連続

昭和46年(1971)度 第8回大学選手権決勝
1972年1月5日 G:秩父宮ラグビー場 R:西山常夫 KO 14:30
早大 18 3 法大
1 田原 洋公(③福岡城南高) 4 3 C1 森  清美(④福岡電波高)
2 高橋 哲司(④四条畷高) 14 0 2 谷口  剛(④東山高)
3 奥田 泰三(②洛北高) 3 松本 清志(③目黒高)
4 中村 賢治(②岡崎高) 1 T 0 4 塩野 哲男(④西陵商)
5 津留崎 鉄二(④城北高) 0 G 0 5 川崎 俊正(①目黒高)
6 神山 郁雄(②宇都宮高) 0 PG 1 6 岡本 恒雄(④佐倉高)
7 萩原 隆男(④早大学院) 0 DG 0 7 幡鎌 孝彦(②目黒高)
C8 益田  清(④花園高) 8 鈴木  彰(③勿来工)
9 清水  徹(④早実高) 3 T 0 9 吉田  茂(④法政二高)
10 中村 康司(③函館北高) 1 G 0 10 井口 雅勝(④東山高)
11 金指 敦彦(②下田北高) 0 PG 0 11 山下 精久(②天理高)
12 藤井 雅英(④早大学院) 0 DG 0 12 吉田 正雄(③近大付属高)
13 佐藤 秀幸(④大分舞鶴高) 13 大島 忠夫(③村野工)
14 堀口  孝(②早大学院) 9 9 14 小東 一夫(④村野工)
15 植山 信幸(②報徳学園) 15 渡辺 哲夫(④秋田工)

 早大はSH宿沢の負傷欠場を埋めた4年生の清水徹が、この一試合に4年間の努力のすべてを出して大輪の花を咲かせた。また後半15分、ミスキックと思われるボールを無心に追った金指のトライが忘れられない。伊豆の下田北高では走り幅跳びの選手だった金指はラグビーの素人。ボールを無心に追ったらゴールポストに当たって跳ね返って手の中に入ってきた幸運なトライだった。白井監督は「よく頑張って来ました。へこたれずによく精進してきた。ふつうならヤケになったりするのに、清水はよく我慢してワザを磨いてきた、控え選手の手本です。きょうの優勝は彼の精進のたまものですよ」(読売)とSHの清水を称えた。

得点経過:前半18分法大小東PG成功、28分早大中村康が抜け40メートル独走してトライ。後半15分早大金指トライ、佐藤ゴール、17分ゴール前スクラムから再び中村のパントを金指が押さえてトライ。28分早大津留崎ラインアウトから飛び込んでトライ(18−3)。