平成5年(1993)1月6日 平成4年(1992)度 第29回大学選手権決勝

国立競技場

法大 30-27 早大

法大25年ぶりV

平成4年(1992)度 第29回大学選手権決勝
1993年1月6日 G:国立競技場 R:市川明夫 KO 14:00
法大 30 27 早大
1 下間 貴広(②秋田工) 20 9 1 小山 義弘(④桐蔭学園)
2 坂田 正彰(②新田高) 10 18 2 藤 浩太郎(③福岡高)
3 中島 貴司(②熊谷工) 3 佐藤 友重(③秋田工)
4 藤原 和也(①盛岡工) 2 T 0 4 竹内 俊二(②東筑高)
5 竹部 太郎(③大分舞鶴高) 2 G 0 5 遠藤  哲(②早大学院)
6 内田  剛(④鹿児島実) 2 PG 3 C6 富野 永和(④牧野高)
7 佐藤 康樹(③秋田中央高) 0 DG 0 7 山羽 教文(②桐蔭学園)
8 伊藤 剛臣(③法政二高) 8 小泉 和也(①日川高)
9 苑田 右二(①啓光学園) 1 T 2 9 津田 慎治(④久我山高)
10 中瀬 真広(①法政二高) 1 G 1 10 堀川 隆延(①延岡東高)
11 秋山 公一(②秋田工) 1 PG 2 11 徳丸 真吾(④清水南高)
12 江田 憲仁(③行田工) 0 DG 0 12 土方  篤(④早大学院)
13 島崎 大地(②法政一高) 13 藤井  啓(②山口高)
C14 星野 荘司(④相模台工) 13 13 14 小野 勇人(④希望丘高)
15 斉藤 政美(④秋田工) 15 増保 輝則(③城北高)
交代【早】富樫正太郎(②早大学院)⑦、[法大、荒川淳主将欠場のため、星野がゲームキャプテン]
[トライ5点になる]

 古豪法大が、無欲でけれん味のない戦い方を見せ、大学日本一に輝いた。シーズン前に法大がここまでやるとは誰が予想したであろうか。のびのびとひたむきに戦いながら自信をつかんでいった法大に見習うべき点が多い。早大は「キック戦法で接戦に持ち込んで勝機を狙う」というのが小林正幸監督の指示だったと思う。この戦法は99%まで成功した。あと6分というところで、増保が起死回生の逆転トライを奪って勝利を手中にしたかに見えた。ところが法大はひるまず、直後のキックオフでNo8伊藤がダイレクトにボールをキャッチし、ゴール前まで走り込んだ。法大はこのチャンスを生かしてノーサイド寸前、早大ゴール前のラインアウトで、新人の藤原がジャンプ一番これをつかみ右隅に飛び込んだ。早大は徳丸の正確なPGで接戦に持ち込んだが、防御の甘さを突かれ、8分にパントで、16分には飛ばしパスで、一次攻撃から簡単にトライを許したのが最後まで響いた。