帝京大、秋の敗戦から進化して連覇
平成22年(2010)度 第47回大学選手権決勝 | ||||||
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2011年1月9日 G:国立競技場 R:平林泰三 KO 14:00 | ||||||
帝京大 | 17 | - | 12 | 早大 | ||
1 | 吉田 康平(③京都成章高) | 11 | 前 | 7 | 1 | 上田 竜太郎(②東福岡) |
2 | 森 太志(④仙台育英高) | 6 | 後 | 5 | 2 | 伊藤 平一郎(②大分舞鶴) |
3 | 西村 尚記(③京都成章) | 3 | 垣永 真之介(①東福岡) | |||
4 | 菅原 貴広(④都多摩工) | 1 | T | 1 | 4 | 岩井 哲史(④桐蔭学園) |
5 | ティモシー・ボンド(③クライストチャーチ高) | 0 | G | 1 | 5 | 中田 英里(④成蹊高) |
6 | ヘンドリック・ツイ(④デラセラ高) | 2 | PG | 0 | 6 | 中村 拓樹(④啓光学園) |
C7 | 吉田 光治郎(④啓光学園) | 0 | DG | 0 | 7 | 山下 昴大(③東福岡) |
8 | 柴田 一昴(④長崎南山) | C8 | 有田 隆平(④東福岡高) | |||
9 | 滑川 剛人(③桐蔭学園) | 0 | T | 1 | 9 | 榎本 光祐(④大分舞鶴高) |
10 | 森田 佳寿(③御所工) | 0 | G | 0 | 10 | 山中 亮平(④東海大仰星) |
11 | 富永 浩史(④高鍋高) | 2 | PG | 0 | 11 | 中濱 寛造(④大工大高) |
12 | 南橋 直哉(③伏見工) | 0 | DG | 0 | 12 | 坂井 克行(④四日市農芸) |
13 | 黒川 勝平(④長崎南山) | 13 | 村田 大志(④長崎北陽台) | |||
14 | 鬼海 雄次(④長崎北陽台) | 12 | 反 | 12 | 14 | 中靏 隆彰(②西南学院) |
15 | 竹田 宜純(①御所実) | 15 | 井口 剛志(③伏見工業) | |||
交代【帝】小幡大彰(④熊本工業)②、坪井秀龍(④岡山工)③、小野寛智(②東福岡)⑩、伊藤拓巳(③国学院久我山)⑭ 【早大】金正奎(①常翔啓光)⑥、田邊秀樹(④啓光学園)⑫ | ||||||
対抗戦で展開ラグビーに挑み早慶明に敗れた帝京大は、選手権ではFWのパワーを生かした戦法に切り替え、慶大、東海大、早大を倒し連覇を達成した。決勝でも帝京大は自陣ゴール前からラック、モールで徹底的なFW戦を挑んだ。前半6分、早大をゴール前まで押し込んでからボールを散らし、森田が外側にいたFL吉田主将にパスを飛ばして、吉田が勇躍、インゴールに飛び込んだ。早大はスクラムで押され、接点への集散が遅れ、7割方ボールを支配されゲームを組み立てられなかった。カウンターアタックから活路を切り開き、井口、中濱が2トライをあげたがそこまで。連覇を遂げた帝京大では、岩出監督の指導力と、吉田主将のキャプテンシーが光る。ゲームを組み立て、4PGを決めたSO森田、FWの核となったボンド、ツイらが活躍したが、私は早大FWをスクラムで圧倒し、ゲームの主導権を握った吉田康、森、西村のフロントロー3人を、勝利の立役者として評価したい。