令和8年(2026)1月11日 令和7年(2025)度 第62回大学選手権決勝

写真
秩父宮ラグビー場
○明治大 22-10 ●早稲田大
対戦日2026/01/11 (日) Kick off14:10
競技場MUFGスタジアム(国立競技場) 観客数43,489人
天候晴れ/弱風 グラウンド
状態
良い
ドクターMED-M:山本順啓 / MDD:榎本克久
記録係米田太郎
レフリー大澤昂平sign
アシスタントレフリー

吉野滉平

米倉陽平

土屋有司

マッチコミッショナー吉住剛sign
TMO高橋真弓(日本協会)
タイムキーパー栗林尚志(関東協会)
明治大学
# Name(cm/kg/Age) Pos.
1 田代大介(180/109/21) FW
2 西野帆平(176/104/22)
3 富田陸(182/125/21)
4 亀井秋穂(191/90/21)
5 菊池優希(186/107/22)
6 最上太尊(183/105/22)
7 大川虎拓郎(186/104/21)
8 利川桐生(181/104/22)
9 柴田竜成(174/81/21) HB
10 伊藤龍之介(170/79/21)
11 阿部煌生(179/85/19) TB
12 平翔太(175/94/22)
13 東海隼(181/84/22)
14 白井瑛人(178/85/20)
15 古賀龍人(184/86/19) FB
16 高比良恭介(176/103/20) Re.
17 伊藤潤乃助(175/109/21)
18 山口匠(180/120/20)
19 物部耀大朗(192/118/21)
20 楠田知己(184/104/22)
21 萩井耀司(173/81/20)
22 竹之下仁吾(180/86/21)
23 藤井達哉(179/99/20)

※背番号の白抜きはキャプテン

早稲田大学
# Name(cm/kg/Age) Pos.
1 杉本安伊朗(176/105/22) FW
2 清水健伸(178/96/21)
3 前田麟太朗(177/110/20)
4 小林光晴(188/99/20)
5 栗田文介(184/102/22)
6 城央祐(185/99/20)
7 田中勇成(166/87/22)
8 松沼寛治(177/93/21)
9 糸瀬真周(175/69/22) HB
10 服部亮太(178/80/20)
11 池本晴人(183/89/21) TB
12 野中健吾(180/92/22)
13 福島秀法(183/95/22)
14 田中健想(172/77/20)
15 矢崎由高(180/86/21) FB
16 杉村利朗(182/105/19) Re.
17 勝矢紘史(176/104/21)
18 平山風希(180/127/18)
19 新井瑛大(179/105/21)
20 粟飯原謙(180/92/23)
21 渡邊晃樹(170/68/20)
22 黒川和音(167/77/22)
23 鈴木寛大(175/79/21)
得点
HomeAway
前半後半前半後半
21 T 01
20 G 01
00 PT 00
01 PG 10
00 DG 00
148 37
22合計10
反則
PKFKPKFK
31 前半 30
60 後半 31
91 合計 61

Home 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半20分 8 → 23
入替 後半25分 7 → 20
入替 後半26分 11 → 21
入替 後半30分 15 → 22
入替 後半30分 1 → 17
入替 後半30分 3 → 18
入替 後半30分 5 → 19

Home 一時交替

時間背番号内容

Away 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半9分 7 → 20
入替 後半13分 4 → 19
入替 後半25分 11 → 23
入替 後半28分 13 → 22
入替 後半30分 9 → 21
入替 後半30分 3 → 18
入替 後半32分 2 → 16
入替 後半32分 1 → 17

Away 一時交替

時間背番号内容

Home カード/処分

種類時間背番号内容

Away カード/処分

種類時間背番号内容
イエロー 前半28分 15 危険なプレー

得点経過 前半Kick off : 明治大学 /後半Kick off : 早稲田大学

前半チーム名#.Name
9分 早稲田大学 12.野中健吾 PG 0 - 3
19分 明治大学 1.田代大介 T 5 - 3
20分 明治大学 12.平翔太 G 7 - 3
26分 早稲田大学 12.野中健吾 PGx 7 - 3
33分 明治大学 10.伊藤龍之介 T 12 - 3
34分 明治大学 12.平翔太 G 14 - 3
41分 早稲田大学 10.服部亮太 DGx 14 - 3
後半チーム名#.Name
8分 明治大学 7.大川虎拓郎 T 19 - 3
9分 明治大学 12.平翔太 Gx 19 - 3
20分 明治大学 12.平翔太 PG 22 - 3
32分 早稲田大学 21.渡邊晃樹 T 22 - 8
32分 早稲田大学 12.野中健吾 G 22 - 10

<特記事項>
【TMO】
・前半28分:早稲田(15)の空中での相手選手とのコンタクトについて→(結果)危険だった。早稲田(15)にイエローカード。明治のPKで再開。
・前半30分:明治のグラウンディングについて→(結果)ノックフォワードがありノートライ。その前に早稲田にノックフォワードがあったため、明治ボールのスクラムで再開。
【YC】
・前半28分:早稲田(15)の危険なプレーは、空中での相手選手へのコンタクト。


 対抗戦の帝京大戦を最後のワンプレーで逆転し、早稲田にも勝った明治が、大学選手権の第1シード(対抗戦優勝)から余裕で勝ち上り、7年ぶりの優勝を遂げるのか。あるいは昨年の大学選手権決勝で帝京大に敗れ、この1年間、打倒帝京大に賭け、今年の準決勝で見事に帝京大の5連覇を阻止して決勝に勝ち上がった早稲田が、6年ぶりの優勝を遂げるのか。国立競技場も伝統校の対決を楽しみに、観衆43,489人が集まり、関係者、ファン達の期待は大いに盛り上がる。

 明治のキックオフで試合は始まり、早稲田10番服部、明治10番伊藤による蹴り合いとなり、服部のタッチキックが明治陣右10mラインを超え大きな拍手が湧く。序盤は両チームともに勝負にこだわりキックの蹴り合いとなるが、明治の伊藤、15番古賀のキックも早稲田に負けていない。特に早稲田は得意の展開攻撃をひそめ序盤は服部のハイパントでチャンスをうかがう様相である。それでも明治にキックを蹴られ、プレッシャーが少ないと判断したらカウンター攻撃に出る。9分、早稲田11番池本が明治の深めのキックをキャッチするとマークを外に抜き去り、好ラックから連続攻撃に入る。たまらず明治が反則を犯し、中央35mのPGを早稲田主将12番野中が確実に決め早稲田が先制する(0-3)。むしろ明治の方が果敢に攻撃を仕掛け、特に10番伊藤はスペースを見つけるや、何人でも抜くぞと言わんばかりに、思い切った勝負に出る。また勝敗の重要ポイントとなるセットプレーにおいて、スクラムは明治がやや有利であり、ラインアウトにおいては、明治が早稲田を徹底的に分析しているように見える。そして19分、PKタッチキックで早稲田陣左8mのラインアウトを得た明治はモールを組んで早稲田ゴール前に迫ると、FWのサイド攻撃とBKの展開攻撃を交えてフェーズを重ねる。早稲田も伝統の守りで粘り続けるが、最後、伊藤からパスを受けた明治主将12番平が縦に突進し、早稲田のタックルを受けるも、サポートしたフリーの1番田代に見事なオフロードパスが繋がり、ポスト直下に飛び込む(平のG成功で7-3)。キックオフ再開後、明治のタッチキックによる明治陣での早稲田のラインアウト。分析の成果なのか明治が2度続けてスティールに成功。早稲田に重圧をかける。26分、明治伊藤の低いキックが前にいるFW選手にあたり、早稲田に拾われてカウンター攻撃を受け、反則をしてしまう。しかしこのほぼ中央40mのPGを野中がわずかに外してしまう。そのドロップアウトの伊藤のキックをキャッチした矢崎は、明治陣にハイパントを上げボールを取りに追走。明治15番古賀と激突する。しかしこのプレーがTMO判定の結果、ボール獲得の意思のない激突(危険なプレーによるイエローカード)と判定され、早稲田はエースの矢崎を10分間欠くことになる。非常に大きなプレーとなる。このPKタッチキックで早稲田陣左30mのラインアウトから明治はダイナミックに展開攻撃を仕掛ける。中盤右のラックから明治9番柴田の好判断で早稲田ゴール前へ低いキックを蹴り込む。バックアップの早稲田服部がキャッチするも、明治伊藤のプレッシャーをかわそうとして足を滑らせ落球。これを拾った明治古賀が右隅にトライしたかに見えた。TMO判定の結果、明治のノックフォワードとなり、その前の早稲田服部のノックフォワードから、明治ボールの5mスクラムで再開となる。このスクラムで早稲田にコラプシングがあり、明治はこのPKタッチキックで、早稲田陣右5mのラインアウトを得る。このボールを獲得した明治はモールを押した後、FWのサイド攻撃を仕掛け早稲田ゴールに迫るが、早稲田も執念のタックルでこれを凌ぐ。ところが33分明治のラックからの球出しが乱れ、早稲田DFの出足が止まったところで、明治伊藤がこぼれ球を拾い、早稲田DFの間隙を突きトライゾーンを回り込み中央にトライ(平のG成功で14-3)。伊藤の判断力と思い切ったプレーが明治に勢いをもたらす。キックオフ再開後、どうしても得点を返したい早稲田は明治のタッチキックで得たハーフウェー・ライン右のラインアウトから連続攻撃を仕掛ける。ハイパントボールも再獲得して果敢に攻めるが明治DFにガッチリと食い止められる。ハイパントを22mライン上でキャッチした明治伊藤への早稲田14番田中の好タックルもあったが、明治DFを崩しきれず前半終了間際の服部の苦し紛れのDGも届かず前半終了。

 後半、早稲田のキックオフで始まり、どうしても先に点のほしい早稲田は果敢に連続攻撃を仕掛ける。しかし前半で自信を持った明治のDFは落ち着いていた。服部の好キックも伊藤、古賀がさばき好キックで切り返す。膠着状態が続く中、明治の攻撃で伊藤のオープンへのキックをジャンプしてキャッチした服部に、明治6番最上が空中でタックルに入ってしまう。危険なプレーにも見えたがTMO判定の結果、これはPKオンリーの判定。、その後、明治のタッチキックで早稲田は明治陣右ハーフウェー・ラインと10mラインの間でのラインアウトを得る。しかし、ここでも明治にスティールされ、明治は個々の判断を活かして豪快に攻撃に出る。後半8分、11番阿部が前に出て、抜けたラックから右に展開し主将12番平が勝負に出て突破を図り、早稲田DFとのすれ違いざまに13番東海にパス。東海は22mライン中央を突破すると9番柴田にパス。柴田はタックルを受け倒れながら4番亀井にパスし、亀井は迷わず、この日、絶好調の伊藤へパス。伊藤は、余裕のある中、見事に状況判断し、大外で待つ7番大川にロングパスを通す。大川は早稲田のバックアップを読み切って縦を突き、インゴールへ飛び込む(平のG不成功で19-3)。どうしても点が欲しかった早稲田にとって厳しい失点となる。キックオフ再開後、明治のノータッチキックを繋ぎ、早稲田の矢崎がカウンターアタックに出るが、田中へのパスでミスが出る。また明治のカウンターアタックからの連続攻撃の中で、明治伊藤からのキックと判断した早稲田DFが前に出るのを怠ったところを伊藤は見逃さず思い切ったランで勝負に出る。早稲田DFをするするとかわした後、早稲田ゴール前へパントを蹴る。早稲田も必死でバックアップするが、服部から矢崎へのパスでノックフォワード。通常では考えられない凡ミスが起きてしまう。この早稲田ゴール前の5mスクラムで明治がプッシュをかけるが、9番柴田に早稲田6番城が好タックルし落球を誘う。しかしこれを拾った9番糸瀬から、クロス気味に入ってきた服部へのパスでまたしてもノックフォワード。アンストラクチャーな状況でのチャンス時に早稲田のミスが頻発する。そして後半20分、早稲田陣ほぼ中央22mライン少し手前の明治ボールスクラム。何度かもみ合いを繰り返すも、最後は早稲田の反則となり、明治主将の平がPGを難なく決め(22-3)、勝利を不動のものとしていく。1分でも早く得点を返したい早稲田は積極果敢に攻めるが、肝心なところでのミス(主にノックフォワード)が出てしまう。逆に明治は着実なプレーを繰り返して時間を稼いでいく。服部の果敢なステップによる抜け出しも孤立してスティールを食らう。32分、明治のラインアウトでのノット・ストレートで得た自陣左22mラインでのスクラムから、早稲田はブラインドWTBの田中を投入し、服部を飛ばして12番主将の野中へパス。野中は縦に走る22番黒川(28分13番福島と交替)をダミーにして裏からサポートに走る服部を活かす。服部はスペースを走り抜けマークを引き付けて矢崎へパス。矢崎は縦に思い切って走り、明治の古賀を引き付け、ノーマークの23番鈴木(25分、池本と交替)を活かす。鈴木は後ろから追いかける明治21番萩井(26分阿部と交替)をハンドオフで落とし、バックアップの明治14番白井を引き付け、内をフォローした早稲田21番渡邊(30分、糸瀬と交替)にパス。渡邉はバックアップしてきた伊藤のアンクルタップを受けるも、インゴールへ滑り込む(野中のGで22-10)。早稲田はわずかな逆転(2T,2G)の可能性を残す。次の得点を少しでも早くほしい早稲田はFW、BK一体となった攻撃で果敢に攻める。服部の突破から前でラックを作り、右へ展開しチャンスを作るも、ここでもノックフォワード。最後、服部の突破から明治ゴール前5mまで迫ったが、明治がPKを繰り返す中、松沼がインゴールへ飛び込んだかに見えたが、ここでもノックフォワードでフルタイムとなった。

 明治は7年ぶり14回目の優勝を飾った。明治の勝因は、セットプレーのスクラムで早稲田に勝ち、ラインアウトも徹底した分析により、相手ボールを何度も奪った。また10番伊藤を中心に、各自の状況判断による思い切ったプレーがことごとく功を奏した。逆に早稲田はセットプレーで優位を保てず、勝利を意識するあまり、キック中心の単純な攻めとなり、いつもの思い切ったダイナミックな攻めが影を潜めた。それでも、

 この点差だったということは、帝京大を破った実力は本物だったということになる。明治、早稲田帝京大京産大を含めた4チームの4年生の多くがリーグワンで活躍をしてくれることだろう。1年半後のRWC2027オーストラリア大会において、このメンバーの一人でも多くが活躍してくれることを願うばかりだ。