昭和23年(1948)度 第1回社会人大会決勝

昭和24年(1949)2月27日 東京ラグビー場

配炭公団 57-3 近畿日本鉄道●

配炭公団が初代チャンピオン

昭和23年(1948)度 第1回社会人大会決勝
1949年2月27日 G:東京ラグビー場 R:伊藤次郎 KO 14:00
配炭公団 57 3 近畿日本鉄道
1 西郷 一郎(明大) 16 3 1 黒田 鎌雄
2 大塩  勇(修猷館中) 41 0 2 木下 勝康
3 藤島 俊治(九大) 3 上辻 喜之次
4 今井  進(修猷館中) 4 T 1 4 吉田 喜一
5 伊勢 幸人(同大) 2 G 0 5 服部 正一
6 松村 義人(西南学大) 0 PG 0 6 柘植 平内(京城商)
C7 新島  清(明大) 0 DG 0 7 前田 哲郎(京大)
8 加勢田 太郎(西南学大) 8 青山 正弘(京一商)
9 安武 恒夫(明大) 9 T 0 9 大江 賀寿雄(日大)
10 富永 武士(福岡中) 7 G 0 C10 坂本 正治(立命大)
11 満田 孝之(山口高商) 0 PG 0 11 中島 悦三
12 内田  仁(長崎高専) 0 DG 0 12 樋口 政一(京城商)
13 白水  久(福岡中) 13 今村 宣彦(早大)
14 牧   仰(立大) 9 5 14 奥田 精男
15 藤  正俊(明大) 15 大谷  明

 記念すべき第1回大会は全国実業団大会という名称で、関東、関西、九州代表に東北・北海道地区代表の4チームによって行われた。東北・北海道地区代表の東北肥料の棄権により、東芝近鉄配炭公団の3チームでトーナメントを行い、東芝を14−0で下した近鉄と、1回戦不戦勝となった配炭公団によって決勝が行われた。関東の大学の精鋭を集めた配炭公団[政府の全額出資により全国に石炭を配給する公団]が優勝したことは、当時の世相を反映している。

「最終日27日午後2時から東京ラグビー場で九州配炭公団近鉄との間に決勝試合(主審伊藤)が行われ、近鉄は幸先良いスタートを切ったものの次第に疲労の色を見せたのに対し、配炭は強い当りと鋭い突込みで着々得点を重ね、殊に後半はFWとバックスのコンバインドラッシュに一方的試合を展開した」(朝日、西野綱三)。抽選の結果であろうが、中1日で2試合戦った近鉄に厳しいスケジュールであったと思う。