昭和43年(1968)度 第21回社会人大会決勝

昭和44年(1969)1月8日 秩父宮ラグビー場

トヨタ自工 19-13 八幡製鉄

トヨタうれしい初優勝

昭和43年(1968)度 第21回社会人大会決勝
1969年1月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:江田昌佑 KO 14:30
トヨタ自工 19 13 八幡製鉄
1 杉浦  平(トヨタ学園) 13 8 1 吉村 靖俊(福岡工)
2 角屋 政雄(北見北斗高) 6 5 C2 江藤 敏勝(福岡高)
3 石井 京三(法大) 3 下薗 征昭(川内高)
4 枝田 英雄(広島工) 2 T 1 4 加古 勝洋(和歌山星林高)
5 安藤 勝彦(明大) 2 G 1 5 寺井 敏雄(小倉工)
6 吉永 昌夫(日大) 1 PG 1 6 西住 弘久(福岡工)
7 藤原  進(明大) 0 DG 0 7 川江 秀孝(小倉工)
C8 田中  稔(立大) 8 村田 一男(明大)
9 松田 章三(日体大) 2 T 1 9 東  勝利(立大)
10 大西 和郎(明大) 0 G 1 10 北島 治彦(明大)
11 山田 陸康(法大) 0 PG 0 11 牧  光幸(大分水産)
12 曽我部 信武(法大) 0 DG 0 12 岩崎 弘光(東筑高)
13 尾崎 真義(法大) 13 渡辺(久民)昭一(大分舞鶴高)
14 原  弘毅(明大) 4 6 14 山岡  久(立大)
15 萬谷 勝治(早大) 15 碑田  求(福岡工)

 私は勝負の神様は粋なことをするといつも思う。昨年悔し涙を流したトヨタが、決勝で八幡を破りうれしい涙を流すことになる。トヨタはこの春、日本代表NZ遠征で大活躍した萬谷が加わり攻撃力を増した。山陽パルプ、リコー富士鉄釜石をなぎ倒して決勝進出、相手は準決勝で宿敵近鉄を18−9で倒した古豪八幡だった。

 前半6分、八幡は牧がラックサイドを抜き北島がトライ(ゴール)と先制する。18分トヨタはFB萬谷が山田を走らせてトライ(ゴール)で同点、24分にはトヨタが萬谷の突進から安藤がトライ(ゴール)、それぞれ1PGを加えて前半をトヨタ13−8で折り返す。後半八幡は20分にラックから北島、牧と回りトライ(ゴール)と追い上げたが、25分トヨタは尾崎のパントを原が押さえてトライ、さらに1PGを加えて八幡の追撃を断った。歓喜のトヨタを横目にグラウンドを去った八幡は、これ以後決勝に進出することはなかった。