昭和63年(1988)度 第41回社会人大会決勝

平成1年(1989)1月10日 秩父宮ラグビー場

神戸製鋼 23-9 東芝府中●

神鋼時代の幕開け、東芝を破りついに初優勝

昭和63年(1988)度 第41回社会人大会決勝
1989年1月10日 G:秩父宮ラグビー場 R:市川明夫 KO 14:00
神戸製鋼 23 9 東芝府中
1 兼平 盛輝(法大) 3 9 1 藤沢 義之(東海大)
2 中山 敬一(同大) 20 0 2 佐藤 康信(明大)
3 山下 利幸(淀川工) 3 馬場 利宏(明大)
4 林  敏之(同大) 0 T 0 4 松本 康広(中大)
5 大八木 淳史(同大) 0 G 0 5 河村 年也(専大)
6 広瀬 良治(明大) 1 PG 3 C6 花岡 伸明(筑波大)
7 杉本 慎治(同大) 0 DG 0 7 市川 晴樹(日大)
8 大西 一平(明大) 8 芳村 正徳(明大)
9 萩本 光威(同大) 4 T 0 9 田中 宏直(日大)
10 藪木 宏之(明大) 2 G 0 10 渡部 監祥(帝京大)
11 菅野 有生央(同大) 0 PG 0 11 鬼沢  淳(帝京大)
C12 平尾 誠二(同大) 0 DG 0 12 日向野 祐一(宇都宮工)
13 藤崎 泰士(早大) 13 奈良  修(秋田工)
14 竹本 信義(大商大) 10 17 14 黒沢  誠(大東大)
15 綾城 高志(同大) 15 向井 昭吾(東海大)

 神戸製鋼東芝についで宿願の初優勝を飾った。神鋼は大学3連覇を果たした同大の林敏之、大八木淳史、平尾誠二主将を軸に強力なチームを作り上げた。新日鉄八幡に17−7、三洋電機(旧東京三洋)に14−12、トヨタ自動車に19−12と苦しみながら勝ち進み、決勝では23−9と東芝に雪辱して悲願の初優勝を果たした。前半はお互いにトライが奪えず、神鋼は1PGと3PGで3−9と東芝にリードされた。後半開始早々、神鋼はSO藪木宏之が自らのパントを押さえてトライ、CTB藤崎泰士のゴールが決まって9−9の同点に持ち込む。4分には平尾のハイパントから連続攻撃に持ち込んでWTB菅野有生央がトライ(ゴール)、さらに1トライを加えて、とどめは大八木、PGを狙った綾城のキックが外れたところへ忠実に走り込んで見事なキャッチングでそのままトライ。東芝の息の根を止めた。神鋼7連覇はここから始まった。この試合は昭和天皇崩御のために10日に延期して行われた。