テストNo.24 NZ大学選抜第2回来日第9戦

昭和42年(1967)3月21日 秩父宮ラグビー場

日本代表 8-55 NZ大学選抜

第2テストはボロ負け

No.41★24 NZ大学選抜第2回来日第9戦
1967年3月21日 G:秩父宮ラグビー場 R:江田昌佑 KO 13:30
日本代表 8 55 NZ大学選抜
1 天明  徹(東京三洋) 0 21 1 ピーター・ヘイ
2 村山  繁(早大) 8 34 2 ケン・グラント
3 小宮 東彦(八幡) 3 ケリー・マクドナルド
4 堀越  慈(エーコン) 0 T 5 4 トニー・バンクス
C5 岡部 英二(八幡) 0 G 3 5 ジョン・シャーロック
6 加藤  猛(東京三洋) 0 PG 0 6 ネイル・カリモア
7 石塚 広治(近鉄) 0 DG 0 C7 ゲリー・ハーマソン
8 藤田 勝三(エーコン) 8 ロン・デクリーン
9 東  勝利(八幡) 1 T 8 9 クリス・レイドロー
10 藤本 忠正(早大) 1 G 5 10 アール・カートン
11 坂田 好弘(近鉄) 1 PG 0 11 ケン・ブレイン
12 横井  章(三菱京都) 0 DG 0 12 ジェラルド・ケンバー
13 犬伏 一誠(早大) 13 ゲリー・ワインバーグ
14 山岡  久(八幡) 7 10 14 ドン・モンゴメリー
15 伊海田 誠男(近鉄) 15 ミック・ウィリーメント
得点:T加藤、G横井、PG横井

 またしても最終戦に賭ける彼らのものすごいアティチュードを見せつけられた。日本はNZUになんと13トライ、8ゴールの55点を献上してキブアップ、いまの得点に換算すれば10−81というスコアになる。この試合では合宿の効果の片鱗も見えなかった。いまでも「1967年度のNZUは強かった」とよく話題になるほど、このチームは日本のラグビーに影響を与えてくれた。日本は終了間際にこぼれ球を拾った伊海田から加藤に渡って唯一のトライをあげた。大西監督も「全日本はよくやってくれた。何とか前半トライをとって……と考えていたのだが、彼らの技術と闘志の前に完敗した」と脱帽した。NZUのドン・クラーク団長は「国際試合を多く経験すること、体力的に優れた選手を増やすこと、ルーズボールへの働きかけを早くすること」などアドバイスしてくれた。日本はこの教訓を生かして、翌年の遠征でNZジュニアを破り、NZのみならず世界をアッと驚かせる。