テストNo.38 英仏遠征1973第5戦

昭和48年(1973)10月6日 アームズパーク

日本代表 14-62 ウエールズ代表

力の差、日本代表完敗

No.90★38 英仏遠征1973第5戦
1973年10月6日 G:アームズパーク R:G.グィルヘン KO 15:00
日本代表 14 62 ウエールズ代表
1 原   進(近鉄) 6 30 1 グリン・ショー
2 大東 和美(住金和歌山) 8 32 2 ボビー・ウィンザー
3 吉野 一仁(近鉄) 3 フィル・リュウェリン
4 柴田 浩一(三菱製鋼) 0 T 5 4 アラン・マーチン
5 寺井 敏雄(八幡) 0 G 5 5 デレク・クインネル
6 井澤 義明(リコー) 2 PG 0 6 トム・デビッド
7 赤間 英夫(トヨタ) 0 DG 0 C7 ジョン・テーラー
8 村田 義弘(リコー) 8 マービン.デービス
9 宿澤 広朗(住友銀行) 2 T 6 9 クライブ・シェル
10 蒲原 忠正(早大OB) 0 G 4 10 フィル・ベネット
11 坂田 好弘(近鉄) 0 PG 0 11 J.J.ウィリアムズ
C12 横井  章(三菱京都) 0 DG 0 12 ロイ・バージェス
13 藤原  優(早大) 13 キース・ヒューズ
14 伊藤 忠幸(リコー) 8 12 14 ジェラルド.デービス
15 山本  巌(リコー) 15 J.P.R.ウィリアムズ
交代【日】島崎文治(東洋工業)⑮ 【ウ】I.ロビンソン⑥
得点:T伊藤2、PG山本2

 英仏に招待されたこの遠征に、日本ラグビー界は沸き返った。テストマッチの初戦は当時世界最強といわれたウエールズ、舞台は憧れのカーディフ・アームズパークラグビー場、4万5000の観客が詰めかけて選手の昂揚度も最高に達していた。しかし、結果は実力の差、いかんともしがたく完敗に終わった。日本も健闘し伊藤が2トライをあげたが、ウエールズSOベネットの好技に翻弄され、J.J.ウィリアムズ、ジェラルド・デービスらに縦横に走られて11トライを献上した。

「後半に伊藤が見せた二つのトライ。これには目の肥えたウエールズのファンがお世辞抜きに“ワンダフルプレー”、“ファンタスティック”と総立ちで称賛してくれた。こうしたプレーがもっと続けられるようになれば、その時はじめて本場のラグビーに追いついたことになるだろう」(サンスポ、末富鞆音)。点差は開いたが、日本がアームズパークで見せた健闘は歴史に残る試合だった。