テストNo.42 NZ遠征1974第9戦

昭和49年(1974)5月19日 オークランド

日本代表 31-55 NZ代表ジュニア

すごい“気迫”の突進、日本代表追撃ならず

No.107★42 NZ遠征1974第9戦
1974年5月19日 G:オークランド R:C.P.グレガン KO14:30
日本代表 31 55 NZ代表ジュニア
1 高田  司(トヨタ) 10 23 1 ジョン・オコーナー
2 大東 和美(住金和歌山) 21 32 2 ジョン・ブラック
3 黒坂 敏夫(近鉄) 3 イアン・フィンレー
4 小笠原 博(近鉄) 2 T 4 4 マイク・マックール
5 寺井 敏雄(八幡) 1 G 2 5 ブライアン・バートル
6 井澤 義明(早大OB) 0 PG 1 6 グレアム・ムーリー
7 石塚 武生(早大) 0 DG 0 7 デビッド・ニール
8 村田 義弘(リコー) C8 ギャリー・シーア
C9 今里 良三(近鉄) 3 T 6 9 フィル・ダンカン
10 井口 雅勝(栗田工業) 3 G 4 10 ジム・キャロル
11 有賀  健(リコー) 1 PG 0 11 ピーター・ギルバート
12 森  重隆(釜石) 0 DG 0 12 ダグ・ローラーソン
13 吉田 正雄(近鉄) 13 スティーブ・マーフェル
14 藤原  優(早大) 7 14 14 ヒュー・ブレア
15 植山 信幸(早大) 15 ブライアン・セダーウォール
得点:T藤原2、村田、有賀、森、G植山4、PG植山

 前回の遠征時に不覚を取ったNZジュニアの“気迫”はものすごかっただろうと容易に想像できる。それをはね飛ばして“返り討ち”にする力は日本にはなかった。

「全日本はスタートの約10分間に1トライ、1ゴール[現在では2T、1G]、1PGを許して後手に回った。『チームの体制が整わない間にやられた』失点が続き、13分に藤原のパントを取った村田のトライ、30分の藤原のトライ(ゴール)とその後は互角に近い試合を展開しながら、最後まで主導権が取れぬまま敗れることになった。全日本の得点は組織プレー、連続ワザで堂々とジュニア防御陣を破ったもの。『後半16分の有賀、26分の森、33分藤原の3トライはスタンドを埋めた3万観衆が総立ちになるほど見事だった』そうである。『この前は“サカタ”で沸いたニュージーランドが、今度は“ウエヤマ”、“フジワラ”でたいへんです』」(サンスポ、小林団長と国際電話)。