テストNo.43 NZ遠征1974第11戦

昭和49年(1974)5月26日 ウエリントン

日本代表 24-21 NZ大学選抜

宿願の金星 大学選抜を破る

No.109★43 NZ遠征1974第11戦
1974年5月26日 G:ウエリントン R:G.ハリソン KO14:45
日本代表 24 21 NZ大学選抜
1 高田  司(トヨタ) 16 7 1 K.ランバート
C2 大東 和美(住金和歌山) 8 14 C2 D.シムズ
3 原   進(近鉄) 3 H.サプスフォード
4 小笠原 博(近鉄) 3 T 1 4 R.グリーン
5 寺井 敏雄(八幡) 2 G 0 5 P.ロー
6 井澤 義明(早大OB) 0 PG 1 6 G.ムーリー
7 石塚 武生(早大) 0 DG 0 7 R.スコット
8 村田 義弘(リコー) 8 S.ノーシー
9 宿澤 広朗(住友銀行) 2 T 3 9 J.マセソン
10 井口 雅勝(栗田工業) 0 G 1 10 R.ガード
11 有賀  健(リコー) 0 PG 0 11 H.ブレア
12 吉田 正雄(近鉄) 0 DG 0 12 D.フォクナー
13 森  重隆(釜石) 13 D.ローラーソン
14 藤原  優(早大) 12 7 14 R.ホーキンス
15 植山 信幸(早大) 15 B.スティーブンス
交代【日】伊藤忠幸(リコー)⑮
得点:T有賀3、森、藤原、G植山2

 日本のチームがNZUに勝ったのは、昭和11年(1936)の来日以来、10戦目のテストマッチで初めて[昭和11年に9−9の引き分けがある]の金星である。しかも遠征の最終戦であり、その勝利の喜びは、日本で結果はいかにと待ち受ける我々をも狂喜させてくれた。「この日全日本は4分有賀のトライ、16分森のトライ、植山ゴールで10対0と幸先の良いスタートを切った。そのあと相手に1PG、1トライを許したが、38分、有賀が再び快走しトライをあげ、植山が見事にゴールを決め16対7とリードした。後半はじめ相手に1ゴール、1トライ[現在の2T、1G]を許し植山の負傷退場もあって苦しくなったが、29分吉田のパントから有賀がトライして再びリードを奪った。その後35分相手にトライを許し20−21と逆転されたが、37分藤原が殊勲の逆転決勝トライを奪い、24−21で宿願の勝利をあげた。この結果全日本は5勝5敗1分けとタイの成績となり、30日に帰国する」(共同)。