テストNo.45 ケンブリッジ大学第2回来日第4戦

昭和50年(1975)3月30日 国立競技場

日本代表 16-13 ケンブリッジ大学●

植山が決勝のPG

No.119★45 ケンブリッジ大学第2回来日第4戦
1975年3月30日 G:国立競技場 R:野々村博 KO 14:30
日本代表 16 13 ケンブリッジ大
1 高田  司(トヨタ) 9 7 1 スティファン・ヤング
2 黒坂 敏夫(近鉄) 7 6 2 ジェームズ・キャンベル
3 原   進(近鉄) 3 ティモシー・リントット
4 小笠原 博(近鉄) 1 T 1 4 デビッド・トーマス
5 寺井 敏雄(八幡) 1 G 0 5 デビッド・ペック
6 井澤 義明(早大OB) 0 PG 1 C6 スティファン・ワーロー
7 石塚 武生(早大) 1 DG 0 7 ジェームス・ハートリー
8 村田 義弘(リコー) 8 サンディ・ブラット
C9 今里 良三(近鉄) 1 T 1 9 リチャード・ハーディング
10 井口 雅勝(栗田工業) 0 G 1 10 アラン・ワーズワース
11 平木 明生(リコー) 1 PG 0 11 ゴードン・ウッド
12 吉田 正雄(近鉄) 0 DG 0 12 ジェームズ・モイズ
13 森  重隆(釜石) 13 クリストファー・ウィリアムズ
14 藤原  優(早大) 9 12 14 デービッド・ウィリアムズ
15 植山 信幸(早大) 15 アルスティア・ヒグネル
交代【日】赤間英夫(トヨタ)⑦ 【ケ】ニコラス・フレンチ⑦、ジョン・ブリーキー⑨
得点:T森、藤原、G植山、PG植山、DG植山

 前年度、強豪のNZUに初めて勝った日本は、ケンブリッジ大学にも勝利して気を吐いた。日本代表も継続的な強化の実が挙がってきて、ようやく外国の大学チームとは対等に戦えるようになってきた。単独の大学チームに大差で敗れる歴史とは早く決別したい。

 日本がケ大に勝ったのは初めてである。私もテレビで解説していて、ひそかに快哉を叫んだ。一進一退の好試合だった。前半9−7とリードした日本は、後半9分にケ大の連続攻撃からウッドにトライ(ゴール)を許し9−13と逆転された。日本も21分に井澤のラックから右に展開、森がタテに切れ込んでダミーとなり、吉田が開くプレー[通称GWのサインプレー]が決まり、吉田が抜けて藤原が右隅に飛び込んで同点に追いついた。この後の息詰まる攻防を制したのは日本だった。後半37分ケ大ゴール前で連続攻撃を仕掛けた日本に、ケ大がたまらずオフサイドを犯し、植山が冷静にPGを決めて16−13で勝利を収めた。