テストNo.56 第5回アジア大会(韓国)決勝

昭和51年(1976)11月20日 ソウル

日本代表 11-3 韓国代表

アジア大会5連覇

No.150★56 第5回アジア大会(韓国)決勝
1976年11月20日 G:ソウル R:S.マニット(タイ) KO 14:00
日本代表 11 3 韓国代表
C1 高田  司(トヨタ) 7 0 1 鄭 用仁
2 笹田  学(横河) 4 3 2 金  暹
3 宮内 正幸(東京三洋) 3 禹 成浩
4 畠山  剛(釜石) 1 T 0 4 姜 元圭
5 寺井 敏雄(八幡) 0 G 0 5 閔 俊基
6 赤間 英夫(トヨタ) 1 PG 0 6 郭 鎬益
7 小林 一郎(釜石) 0 DG 0 7 姜 錫律
8 袋館 龍太郎(東芝府中) 8 金 基中
9 津山 武雄(九電) 1 T 0 9 伊 俊錫
10 松尾 雄治(釜石) 0 G 0 10 李 世鎮
11 有賀  健(リコー) 0 PG 1 11 丁 海克
12 吉田 正雄(近鉄) 0 DG 0 12 金 演洙
13 森  重隆(釜石) 13 李 在文
14 村口 和夫(釜石) 7 9 14 許 昌茂
15 植山 信幸(横河) 15 Jo 允植
得点:T植山、吉田、PG植山キャプテン不明

 地元開催の韓国は、日本の5連覇を阻止しようと全力でぶつかってきた。キックオフからエキサイトした激しいプレーが続く。前半4分、日本はラインアウトから松尾、森のシザースで植山がトライして先行したが、韓国は早いディフェンスで日本の攻撃を寸断し、攻撃では徹底的なアップアンドアンダーで日本を苦しめた。29分植山がPGを決めて7−0とリード。後半7分、日本はこぼれ球を拾って松尾、吉田でトライ。21分韓国はPGを決めて追い上げる。この後日本韓国の反撃を封じて11−3で勝利を収めたが、終盤はラフプレーが多くなり“飛び蹴り”まで出る後味の悪いゲームになってしまった。日本は対戦相手にトライを与えずにアジア大会5連覇を遂げた。「第5回アジア大会の印象はといえば“あと味悪いなあ”ということになる。(中略)プレーのレベルはともかく、各国がラグビー精神の原点に返らぬなら、アジア大会の存続は難しくなるだろう」(『機関誌』Vol.26-3号、日比野弘監督)。