テストNo.74 NZ遠征1982第10戦

昭和57年(1982)5月30日 プケコヘ

日本代表 6-22 NZ大学選抜

日本代表最終戦飾れず

No.195★74 NZ遠征1982第10戦
1982年5月30日 G:プケコヘ R:ビーチ KO時間不明
日本代表 6 22 NZ大学選抜
1 石山 次郎(釜石) 0 8 C1 ジョン・ドレイク
2 平井 俊洋(トヨタ) 6 14 2 ジム・フラベル
3 洞口 孝治(釜石) 3 プライス・ベヴィン
4 林  敏之(神鋼) 0 T 2 4 アルバート・アンダーソン
5 河瀬 秦治(明大) 0 G 0 5 マイルズ・ヒューズ
6 川地  光(九電) 0 PG 0 6 ピーター・エグルトン
C7 石塚 武生(リコー) 0 DG 0 7 ダーク・ウィリアムズ
8 瀬下 和夫(秋田市役所) 8 ジョン・マクダーモット
9 松本 純也(山梨教員) 1 T 3 9 ティム・バーチャー
10 松尾 雄治(釜石) 1 G 1 10 グラント・フォックス
11 戸嶋 秀夫(東芝府中) 0 PG 0 11 アンソニー・レウィス
12 平尾 誠二(同大) 0 DG 0 12 ラクラン・カメロン
13 南川 洋一郎(八幡) 13 ヴィック・シンプソン
14 本城 和彦(早大) 8 7 14 ティム・コップルストーン
15 谷藤 尚之(釜石) 15 デビッド・ハリガン
交代【日】井上雅浩(サントリー)②、辻悦朗(トヨタ)⑪
得点:T本城、G本城

 プケコヘでの最終戦も日本代表はNZUに5トライを許して完敗した。NZ大学ラグビー評議会のビル・クラーク会長は「今年のNZUはFWが重いがよく走る歴史に残るチームだ」と評していたが、認めざるを得ない。日本はNZUのFW、BK一体となった猛攻を5トライに抑えるのが精一杯。モールを押し込みディフェンスが手薄になったところを突破してくる理詰めの攻撃を防ぐには、モールを形成させない強力な踏み込んだタックル力をさらに磨かなければならない。

 日本は後半15分にモールができた瞬間にボールを出す早い攻めから平尾、本城で右隅にトライ(ゴール)した6点のみにとどまったが、課題はやはりディフェンスだといえる。ただこの日の得失点差16点が、遠征最多だったことは、大崩れするチームから脱皮できたと、私はひそかな手ごたえを感じ取っていた。平尾誠二がこの試合で最年少(19歳)キャッププレヤーになった。