テストNo.75 3国対抗(イングランド学生代表第1回・NZ大学選抜第6回来日)第4戦

昭和57年(1982)9月19日 花園ラグビー場

日本代表 0-43 イングランド学生代表

恥ずかしい完封負け

No.196★75 3国対抗(イングランド学生代表第1回・NZ大学選抜第6回来日)第4戦
1982年9月19日 G:花園ラグビー場 R:バイヤーズ(A) KO 14:00
日本代表 0 43 イングランド学生代表
1 石山 次郎(釜石) 0 11 1 サイモン・ヘンダーソン
2 藤田  剛(明大) 0 32 2 ブライアン・ムア
3 洞口 孝治(釜石) C3 ピーター・エネボルドソン
4 林  敏之(神鋼) 0 T 2 4 デビッド・スクワイヤーズ
5 近藤 高信(九電) 0 G 0 5 マイケル・ピネガー
6 伊藤  隆(リコー) 0 PG 1 6 アンドリュー・ダン
C7 石塚 武生(リコー) 0 DG 0 7 フランシス・エメレア
8 瀬下 和夫(秋田市役所) 8 ジョン・エリソン
9 小西 義光(サントリー) 0 T 6 9 グラハム・ページ
10 松尾 雄治(釜石) 0 G 4 10 マイケル・ペリー
11 辻  悦朗(トヨタ) 0 PG 0 11 バリー・エバンス
12 平尾 誠二(同大) 0 DG 0 12 サイモン・ハリディ
13 南川 洋一郎(八幡) 13 アントニー・ワトキンソン
14 本城 和彦(早大) 6 9 14 ジョン・カー
15 谷藤 尚之(釜石) 15 クリストファー・マーチン
交代【日】河瀬秦治(明大)⑤ 【イ】サイモン・スミス⑬、フランシス・ピータース③

 日本、ES(イングランド学生代表)、NZU(NZ大学選抜)での三国対抗が行われた。すぐ前のテストマッチで『大崩れしなくなった日本』と誇らしげに書いたことが、まったく恥ずかしい。新聞には気力がない、タックルが悪いとたたかれているが、私のディフェンス戦法の指示ミスがゲームを崩した最大の原因であった。この試合で私はバックスに、ディフェンスはシャローアウト[早く前へ出てから外側へカバーに走る方法]で、相手のFBのライン参加にはSO松尾に第2線の防御を命じていた。ところがESは広く遠く浅い地点にスピードがある191cmの大型FBマーチンを徹底的に突入させてきた。松尾がディフェンスに届かずに再三突破され、防御法に迷いが生じ修正できないまま敗れた。攻めも意思統一を欠いたチームとなり、プレーも萎縮して日本代表は8トライを奪われてノートライ、なすすべなく敗れた。私はこの試合ほど監督の指導力欠如を感じたことはなかった。