テストNo.106 アメリカ代表第2回来日第3戦

平成2年(1990)9月23日 秩父宮ラグビー場

日本代表 15-25 アメリカ代表

アメリカから初白星逃す

No.286★106 アメリカ代表第2回来日第3戦
1990年9月23日 G:秩父宮ラグビー場 R:B.リースク(A) KO 15:15
日本代表 15 25 アメリカ代表
1 太田  治(日本電気) 9 10 1 クリス・リパート
2 薫田 真広(東芝府中) 6 15 2 トニイ・フレイ
3 田倉 政憲(三菱京都) 3 ノーマン・モットラム
4 大八木 淳史(神鋼) 1 T 1 4 ビル・リバーシィ
5 エケロマ・ルアイウヒ(ニコニコドー) 1 G 0 5 ケビン・スウォーズ
6 梶原 宏之(東芝府中) 1 PG 2 6 マーク・サウィキー
7 中島 修二(日本電気) 0 DG 0 7 ショーン・リップマン
8 シナリ・ラトゥ(三洋電機) 8 ロブ・フェアリィ
9 堀越 正巳(早大) 1 T 2 C9 ベイリー・デイリー
10 松尾 勝博(ワールド) 1 G 2 10 クリス・オブライエン
11 吉田 義人(明大) 0 PG 1 11 クリス・ウィリアムズ
C12 平尾 誠二(神鋼) 0 DG 0 12 ケビン・ヒンギス
13 朽木 英次(トヨタ) 13 ジョー・バーグ
14 郷田  正(早大) 9 12 14 エリック・ウィテカー
15 細川 隆弘(神鋼) 15 レイ・ネルソン
交代【ア】B.ハーワス③
得点:T朽木、郷田、G細川2、PG細川

 日本代表はこれまでアメリカには1分け2敗と白星がない。来日第2戦で日本U23代表が16−0と快勝しただけに、日本代表として何としても勝たなければならない試合だった。

 日本は15−13で2点リードしていた。アメリカ必死の反撃が、後半36分ついに日本の堅陣を破った。中央付近のモールから展開し、ライン参加したFBネルソンが、日本のディフェンスの間を縦に抜ける。フォローしたCTBバーグが追いすがるジャパンの選手を振りきり、ゴール中央に逆転トライ。スタンドに悲鳴と落胆がこだました。気落ちした日本を尻目にアメリカは終了寸前にもトライをあげ15−25でノーサイドの笛がなった。

 宿沢広朗監督は悔しさを抑えて、「20点以上取らないと勝てませんよね」と語ったが、私は「それがシュクに託された仕事じゃないか」と答えた。腹のうちでは理解も評価もしているが、後輩の前ではいつも厳しい言い方になってしまう。