テストNo.132 第1回パシフィック・リム選手権第4戦

English 写真 機関誌
平成8年(1996)6月16日 秩父宮ラグビー場
日本代表 24-18 アメリカ代表
アメリカ戦初勝利
No.347★132 第1回パシフィック・リム選手権第4戦
1996年6月16日 G:秩父宮ラグビー場 R:P.ヘイリー(香) KO 14:00
日本代表2418アメリカ代表
1中道 紀和(神鋼)861ティム・クルームパーズ
2坂田 正彰(サントリー)16122ショーン・アレン
3浜辺  和(近鉄)3レイ・レーナー
4佐藤 憲治(近鉄)1T04ルーク・グロス
5デビッド・ビックル(神鋼)0G05アレク・パーカー
6梶原 宏之(勝沼クラブ)1PG2C6ダン・ライル
7ブルース・ファーガソン(日野自動車)0DG07ジェイソン・ウォーカー
8伊藤 剛臣(神鋼)8ロブ・ラムコン
9村田  亙(東芝府中)1T29アンドレ・バショレ
10廣瀬 佳司(トヨタ)1G110マット・アレクサンダー
11増保 輝則(神鋼)3PG011トマシ・タカウ
C12元木 由記雄(神鋼)0DG012マーク・シャレンパーグ
13アンドリュー・マコーミック(東芝府中)13レイ・グリーン
14尾関 弘樹(サントリー)111814バエア・アニトーニ
15松田  努(東芝府中)15マイカ・シカ
交代【日】今泉清(サントリー)⑭、永友洋司(サントリー)⑨ 【ア】L.サンフト⑪
得点:T今泉、中道、G廣瀬、PG廣瀬4

 日本は過去1分け5敗の米国戦に、7戦目にして待望の初白星をあげた。1985年の初テストは15−16、第2戦は9−9の引き分け、1987年の第1回W杯では18−21と、日本は本当に残念な悔しい負け方をしてきた。その敵討ちを果たした歴史的な試合である。
 日本の勝因は踏み込んだタックルと速い攻めだった。低いタックルでアメリカのパワーを削ぎ、意思統一された早い仕掛けでディフェンスを崩した。前半22分ラックから廣瀬が裏チョン[防御ラインの裏にチョンと蹴るキック攻撃]、マコーミックから交替出場の今泉に渡ってトライ、前半を8−6とリードする。後半にアメリカに逆転のトライを許したが、日本もラックからSO廣瀬、CTB元木とつないで縦突破、最後はプロップ中道がゴール右に飛び込んだ。日本は要所で廣瀬が効果的なPGを決めて、2T、1G、4PGでアメリカを2T、1G、2PGに抑えて接戦をモノにした。