平成23年(2011)5月21日 G:コロンボ
No.502★264 第12回IRBアジア五カ国対抗 第4戦 スリランカ代表戦 | ||||||
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2011年5月21日 G:コロンボ R:ジェームス・フィッツジェラルド | ||||||
日本代表 | 90 | - | 13 | スリランカ代表 | ||
1 | 畠山 健介(サントリー) | 31 | 前 | 7 | 1 | テレンス・ヘンリー |
2 | 湯原 祐希(東芝) | 59 | 後 | 6 | 2 | アチャラ・ペレラ |
3 | 藤田 望(ホンダ) | 3 | ランジェンドラニシャルミーベギ | |||
4 | 大野 均(東芝) | 5 | T | 1 | 4 | セーナカ・バンダーラ |
5 | トンプソン ルーク(近鉄) | 3 | G | 1 | 5 | サジス・サーランガ |
C6 | 菊谷 崇(トヨタ) | 0 | PG | 0 | 6 | ダヌスカ・ペレラ |
7 | タウファ統悦(近鉄) | 0 | DG | 0 | 7 | キース・クルシンゲハ |
8 | 谷口 到(神鋼) | C8 | ショー・ウィジェシンハ | |||
9 | 田中 史朗(パナソニック) | 9 | T | 0 | 9 | ロシャン・ウィーララトネ |
10 | ショーン・ウェブ(コカ・コーラW) | 7 | G | 0 | 10 | ヌワン・ヘッティアーラッチ |
11 | 小野澤 宏時(サントリー) | 0 | PG | 1 | 11 | ラサンタ・デコスタ |
12 | 今村 雄太(神鋼) | 0 | DG | 1 | 12 | ファジル・マリジャ |
13 | アリシ・トゥプアイレイ(キヤノン) | 13 | チュラ・スサンタ | |||
14 | 宇薄 岳央(東芝) | 10 | 反 | 11 | 14 | サリヤ・クマラ |
15 | 立川 剛士(東芝) | 15 | キショア・ジハーン | |||
交代【日】川俣直樹(パナソニック)③、田邉淳(パナソニック)⑮、ジャスティン・アイブス(パナソニック)④、上田泰平(ホンダ)⑫、上野隆太(トヨタ)② 【ス】イシャン・ヌール⑧、ワサンバ・セメナト⑦、キショア・ジハーン①、ブラサード・チャツランガ①、シャビール・モハメド⑫、チャリット・セナヴィラトネ⑪ シンビン=セネナト(ス) | ||||||
得点:T菊谷2、統悦、田中2、ウェブ、小野澤、トゥプアイレイ5、宇薄、田邊、Gウェブ3、田邊7 |
アジアトップ5カ国の中でも、1ランク実力が落ちる相手に対して、すでに大会4連覇を決めていた日本は立ち上がり中々ペースがつかめない。ノックオンやパスミスが目立ち、スクラムでの反則やラックでターンオーバーされるシーンもあった。それでも、5分には敵陣10m付近でスリランカがボールを持ち込んだラックをめくり上げてターンオーバー。素早く右展開してCTB今村雄太がブレイクした後、さらにラックから順目に攻めて、WTB宇薄岳央が余裕を持って走り抜けて先制。
ところが、続く8分には今季のA5N4試合で最も早い時間帯での失点となる逆転トライをスリランカに奪われてしまう。スリランカ陣22m付近まで攻め込んだ日本が今季取り入れたフラットなライン攻撃に移行したところで、SOショーン・ウェブからCTB今村へのパスをスリランカWTBがインターセプトして、そのまま80mほどを独走。トライの後のコンバージョンも決まり、前半9分とは言え、トップ5残留の可能性がほぼないスリランカに対して5-7でリードを許すという事態となってしまった。
「安易な飛ばしパスが多いので、気が利くWTBだったら絶対狙われる」(代表60キャップのWTB小野澤宏時)。そんな危惧が現実となりリードを許した。日本がスリランカにアップセットを食らう可能性はほぼゼロだが、それでもスリランカ・リードの時間帯は意外なほど長く続いた。ハンドリングエラーが多く、スクラムでの不可解なジャッジや、ラックへのスリランカの倒れ込みなどへの対応に時間を要した。「スクラムで意味不明な反則を取られてチームに迷惑をかけた」とは、この日「1番」として先発した畠山。後半、右PRで先発していた藤田望に代わって川俣直樹が1番に入ったことで、畠山は定位置の3番に戻った。我慢の前半20分を過ぎた頃から、スリランカの無秩序なプレーや不可解なレフリングに対応し始めた日本は、前半25分FL菊谷主将、PR藤田、SOウェブの突破などでスリランカゴールに迫った後、最後はラックからFLタウファ統悦が飛び込んで逆転。
以降、CTBアリシ・トゥプアイレイの5トライをはじめ、終わってみれば計14トライの90得点を奪う圧勝ぶりでアジアでの有終の美を飾った。「アジア5カ国はW杯に向けてのファーストフェイズ。UAE戦ではいいBK攻撃ができたし、今日は最初の20分よく我慢した後は落ち着いてプレーできていた。良いかたちでセカンドフェイズであるPNC(パシフィック・ネーションズカップ)に進んでいけます。今すぐPNCの試合やりたいくらい」(ジョン・カーワンHC)