平成24年(2012)11月10日 G:ブカレスト(ナショナルS) R:ヤコ・ペイパー(SA)
No.519★281 欧州遠征2012 第1戦 ルーマニア代表戦 | ||||||
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2012年11月10日 G:ブカレスト(ナショナルS) R:ヤコ・ペイパー(SA) | ||||||
日本代表 | 34 | - | 23 | ルーマニア代表 | ||
1 | 長江 有祐(リコー) | 17 | 前 | 9 | 1 | ペトル・タンバ |
2 | 堀江 翔太(パナソニック) | 17 | 後 | 14 | 2 | オタール・トゥラシビリ |
3 | 山下 裕史(神鋼) | 3 | ホラチウ・プンジャ | |||
4 | 大野 均(東芝) | 1 | T | 0 | 4 | パレンティン・ウルサケ |
5 | トンプソン ルーク(近鉄) | 0 | G | 0 | 5 | マリウス・シルベ |
6 | ヘンドリック・ツイ(パナソニック) | 4 | PG | 3 | 6 | バシレ・ルス |
7 | マイケル・リーチ(東芝) | 0 | DG | 0 | 7 | ビオレル・ルカチ |
8 | 菊谷 崇(トヨタ) | C8 | ミハイ・マコベイ | |||
9 | 田中 史朗(パナソニック) | 2 | T | 2 | 9 | フロリン・スルジウ |
10 | 小野 晃征(サントリー) | 2 | G | 2 | 10 | アンドレイ・フィリプ |
11 | 小野澤 宏時(サントリー) | 1 | PG | 0 | 11 | イオヌト・ボテザトゥ |
12 | 立川 理道(クボタ) | 0 | DG | 0 | 12 | チャバ・ガルミーニャ |
13 | 仙波 智裕(東芝) | 13 | イオネル・カザン | |||
C14 | 廣瀬 俊朗(東芝) | 14 | 反 | 16 | 14 | マドリン・レムナル |
15 | 五郎丸 歩(ヤマハ) | 15 | カタリン・フェルク | |||
交代【日】畠山健介(サントリー)③、マイケル・ブロードハースト(リコー)⑤、ホラニ龍コリニアシ(パナソニック)⑥、日和佐篤(サントリー)⑨、有賀剛(サントリー)⑬ 【ル】コンスタンティン・ギャロ⑬、アリン・コステ④、アレクダンドル・マンタ⑦、イオヌト・フロレア⑩、ブラド・バティリチェスク③ シンビン=ルス(ル)、ペナルティトライ1(ル) | ||||||
得点:T菊谷、小野澤、ペナルティトライ、G五郎丸2、PG五郎丸5 |
ジョーンズHC率いる日本代表にとって、初の欧州勢とのテストマッチとなったルーマニア戦前日。試合会場のブカレストにあるナショナル・ラグビー・スタジアムで行われた記者会見でルーマニア代表の印象を聞かれたジョーンズHCは次のように答えた。「スクラム、スクラム、スクラム」 出発前から今回の欧州遠征に関しては、「FWのセットピース(スクラム、ラインアウト)のレベルアップ」(同HC)がひとつのテーマであることが強調されていた。
対戦前の世界ランキングは日本の16位に対して、ルーマニアは18位。2015年にトップ10 入りを目指す日本代表としてはアウェー戦とは言え、絶対に負けられない相手。ただし、04 年に同じくブカレストで対戦した時には10-25で完敗していた。
今回のメンバー構成を見てもフランスリーグでプレーする選手ばかりで固められた強力FWを擁するルーマニアは日本代表FWの腕試しの相手としてはかっこうとも言えた。
そんなルーマニアに対して、日本は立ち上がり「ヒットは互角でもその後のチェイスで塊になって押してくる」(LO大野均)という相手のパワースクラムにプレッシャーをかけられ続けた。
ただし、スクラム以外ではほぼ自分たちのペースで試合を続けられたのが、この日の日本代表だった。
日本が圧倒的にボールをキープしながらも、スクラムでの反則などもあって、前半のスコア自体はPGの蹴り合いで推移。
それでも、日本はハーフタイム入り直前にしっかりフェイズを重ねてルーマニアゴール前に攻め込み、SH田中史朗→SO小野晃征→CTB立川理道とつないだ後、左タッチライン際にいたNO8菊谷崇に飛ばしパスを通してトライを奪い、17-9と点差を広げて前半を終了した。
後半も劣勢なスクラムでペナルティトライを奪われるシーンもあったが、最後まで自分たちのアタッキングラグビーは貫き通して2トライを重ね、34-23で貴重なアウェー戦勝利をものにした。
このルーマニア戦勝利は、欧州での欧州勢とのキャップ認定試合では1973 年のウエールズ戦以来26 戦目にしての初勝利という、まさに歴史的な1勝となった。