テストNo.282 日本代表欧州遠征 第2戦 グルジア代表戦

平成24年(2012)11月17日 G:トビリシ(ミヘイルメスキS) R:グレン・ジャクソン(NZ)

日本代表 25-22 グルジア代表

No.520★282 欧州遠征2012 第2戦 グルジア代表
2012年11月17日 G:トビリシ(ミヘイルメスキS) R:グレン・ジャクソン(NZ)
日本代表 25 22 グルジア代表
1 長江 有祐(リコー) 13 9 1 ダビド・ヒンチャガシビリ
2 堀江 翔太(パナソニック) 12 13 2 シャルバ・マムカシビリ
3 畠山 健介(サントリー) 3 ダビド・ジラキシビリ
4 大野  均(東芝) 1 T 0 4 ギオルギ・ネムサゲ
5 トンプソン ルーク(近鉄) 1 G 0 5 レバン・ダトゥナシビリ
6 ヘンドリック・ツイ(パナソニック) 2 PG 3 6 シャルバ・ストゥアシビリ
7 マイケル・リーチ(東芝) 0 DG 0 7 ビクトール・コレルシビリ
8 菊谷  崇(トヨタ) 8 マムカ・ゴルゴゼ
9 田中 史朗(パナソニック) 0 T 1 C9 イラクリ・アブセリゼ
10 小野 晃征(サントリー) 0 G 1 10 メラブ・カビリカシビリ
11 小野澤 宏時(サントリー) 3 PG 2 11 アレクサンドル・トゥドワ
12 立川 理道(クボタ) 1 DG 0 12 メラブ・シャリカゼ
13 仙波 智裕(東芝) 13 ダビド・カチャラヴァ
C14 廣瀬 俊朗(東芝) 11 13 14 イラクリ・マチュハネリ
15 五郎丸 歩(ヤマハ) 15 イラクリ・キアサシビリ
交代【日】マイケル・ブロードハースト(リコー)⑤、ホラニ龍コリニアシ(パナソニック)⑥、有賀剛(サントリー)⑬、山下裕史(神鋼)③、日和佐篤(サントリー)⑨ 【グ】イウリ・ナトゥリアシビリ②、ダビド・クブリアシビリ③、ミヘイル・ナリアシビリ①、バフタン・マイシュラゼ④、ギオルギ・ベカゼ⑨、ギオルギ・トゥヒライシビリ⑤、ラーシャ・ハマラゼ⑩、テオドレ・ジブジブアゼ⑫  シンビン=コレルシビリ(グ)
得点:T小野澤、G五郎丸、PG五郎丸5、DG小野

「新しい歴史をつくった。選手たちのハードワークと勇気を讃えたい」と、ジョーンズHCが賞賛を惜しまなかったルーマニア戦の後に日本代表が向かったのは、コーカサス山脈と黒海に挟まれたグルジア。

 アジアから見れば欧州の玄関口に位置するこの国はラグビーにおいては世界ランキング15位(欧州遠征前時点)と、6カ国対抗組を除けば欧州最高位に位置づけられる強豪。

 メンバー的にも同じフランスリーグでも2~4 部リーグの選手が中心だったルーマニアに比べて、「トップ14」と呼ばれるフランス1部リーグでプレーする選手を揃えたグルジアはさらなる強敵と言えた。

 ルーマニア以上に叩いておきたい相手と言えたグルジアに対して、日本は1週間前のルーマニア戦から右PRを山下裕史から畠山健介に変えた以外は不動の先発メンバーで臨んだ。具体的には以下が今回のテストマッチのメンバーである。

 長江有祐、堀江翔太、山下裕史(畠山健介)、大野均、トンプソン ルーク、ヘンドリック・ツイ、菊谷崇、マイケル・リーチ、田中史朗、小野晃征、小野澤宏時、立川理道、仙波智裕、廣瀬俊朗、五郎丸歩「ルーマニア戦ではスタートの15人がとてもいいプレーを続けてくれたし、最後の15 分間で入ったメンバーもいい仕事をしてくれた」(ジョーンズHC)

 ただし、グルジアの首都トビリシで行われた一戦は、1週間前とは比較にならないほど苦しい展開のゲームとなった。

 前半立ち上がりの20分間は全く敵陣に入れず、グルジアにPGを重ねられたが、粘り強く守ってトライを許さなかったことで、試合は次第に日本ペースとなっていく。

 6-9と3点リードされて迎えた前半のロスタイムには、自陣深くで得たPKをWTB小野澤の好判断で攻め始め、最後は再び小野澤に渡る見事な“95m”トライを完遂させて13-9と4点差でハーフタイムを迎えた。

 後半、いったんはグルジアに13-22まで点差を広げられるが、最後まで足が止まらなかった日本は終盤FB五郎丸の3PGで同点とした後、ロスタイムにSO小野が劇的なDGを決めて、欧州でのテストマッチ連勝という快挙を成し遂げた。「あんなアタックを80分過ぎてからできるチームは世界中どこを探しても他にはいない」

 ジョーンズHCはロスタイムに自陣深くから攻め続けて、勝利をもぎ取った選手たちを絶賛した。