テストNo.308 アジアラグビーチャンピオンシップ2015 第2戦 香港代表戦

平成27年(2015)5月2日 G:秩父宮 R:ノーマン・ドレイク(UAE)

日本代表 41-0 香港代表

No.546★308 アジアラグビーチャンピオンシップ2015 第2戦 香港代表
2015年5月2日 G:秩父宮 R:ノーマン・ドレイク(UAE)
日本代表 41 0 香港代表
1 三上 正貴(東芝) 19 0 1 ウェイ・ホン・サム
2 木津 武士(神鋼) 22 0 2 アレキサンダー・ハリス
C3 畠山 健介(サントリー) 3 ジャック・パーフィット
4 トンプソン ルーク(近鉄) 3 T 0 4 ボールド・ワイヤー
5 伊藤 鐘史(神鋼) 2 G 0 5 アダム・バターフィールド
6 アイブス ジャスティン(キヤノン) 0 PG 0 6 マシュー・ラミング
7 村田  毅(NEC) 0 DG 0 7 トビー・フェン
8 ホラニ龍コリニアシ(パナソニック) C8 ニコラス・ヒューソン
9 日和佐 篤(サントリー) 4 T 0 9 カドー・リー
10 立川 理道(クボタ) 1 G 0 10 ベンジャミン・リメニ
11 山田 章仁(パナソニック) 0 PG 0 11 チャールズ・スミス
12 田村  優(NEC) 0 DG 0 12 マックス・ウッドワード
13 カーン・ヘスケス(宗像サニックス) 13 ジェームス・フッド
14 松井 千士(同大) 22 12 14 トーマス・マックイーン
15 五郎丸 歩(ヤマハ) 15 アレキサンダー・マックイーン
交代【日】長江有祐(豊田自動織機)①、有田隆平(コカ・コーラ)②、ヘイデン・ホップグッド(ー)⑦、藤田慶和(早大)⑭、垣永真之介(サントリー)③、廣瀬俊朗(東芝)⑩、宇佐美和彦(キヤノン)④、内田啓介(パナソニック)⑨ 【香】ジョン・エイクマン①、アレキサンダー・バッドリー④、アダム・ロールストン⑨、ラクラン・チャブ②、ダミアン・ベイリー⑧、ジャック・ニールセン③、ニール・ロアーク⑫、ジョナサン・リーズ⑪  シンビン=ラミング、スミス(香)
得点:Tトンプソン、ホラニ龍、山田2、田村、ヘスケス、藤田、G五郎丸3

 ARC2015 第2戦となる香港代表戦。ハーフタイムのロッカールームで、エディー・ジョーンズHCは選手たちに「シューゴー」と声をかけた。そして、いくつかの指示を出した後に「プレイ・エキサイティング」と強い口調で言った。

「もっともっと観客を興奮させるプレーを」。司令塔の立川理道は「派手なプレーではなく、ジャパンのスタイルの中で相手を圧倒していこうということ」と理解した。「後半最初(3分)のトライ。パスが多い中で、ループを入れて(CTB田村優が)取った。ああいうのはジャパンらしかったと思う」。

 41-0と完封勝ちも、前半はピリッとしなかった試合は後半にジャパンらしさが出た。後半8分の躍動は、この日のベストトライだった。ジャパンは香港陣10mライン付近で相手の攻撃を止め続け、好機を待った。LO伊藤鐘史のタックル、LOヘイデン・ホップグッドの絡みでターンオーバーに成功すると、ボールを手にしたHO有田隆平が、すぐに動き出したFLジャスティン・アイブズにパス。その後、CTB田村、WTB山田章仁が走り、インゴール左スミに飛び込んだ。試合後指揮官が「(試合を通じて)ターンオーバー後のリアクションが良かったと思う」と話したのは、淀みなく攻守の切り替えができた同様のシーンが何度か見られたからだろう。41点にとどまった得点。零封も、封じ込んだわけではない。数字や心象をすべてひっくるめて、指揮官は「大きなステップではないけれど、いいステップを踏めたとは思う」と語った。(ラグマガ2015年7月号より抜粋)